相撲界が「角界」と呼ばれる由来ってなに?!
日本の国技といえばなんといっても相撲ですよね!
相撲に関する社会領域の相撲界は別名「角界」と呼ばれています。
その世界はたいへん広く、大相撲を興行している日本相撲協会(文部科学省)を頂点として成り立っています。
その下に評議員や力士や力士養成員を育成する年寄や、各部屋に所属する行事や呼出、床山、若者頭、世話人などで構成されています。
それだけではなく、広義と呼ばれる相撲茶屋、女子角家といわれている相撲愛好家や一般のファンの方、大相撲や国技館に関連した事業に携わっている人などで構成されているコミュニティーなどもあり、相撲界の世界は本当に幅広くいろんな方が関わって成り立っているんですね!
ですが、先程も述べたように相撲界は角界と呼ばれていますが…
プロ野球の世界では「球界」、政治の世界は「政界」呼ばれているのに、なぜ相撲は角界と相撲を使ってない呼ばれ方をしているのでしょう。
どんな由来があるのでしょう?!
まず「角」という言葉は、「競う」・「比べる」などの意味があります。
昔は力比べというのを「角力」と表現されていました。
そこから、「すもう」という発音が当てはめられ、相撲の世界を角界と呼ばれるようになったと言われています。
角界の由来が分かったところで、角界についてもっと詳しくみていきましょう。
「番付」ということ言葉は聞いたことがありますか?
皆さん、ニュースなどで耳にしたことがあるとお思いますが、力士の階級を一覧にした表があります。力士の階級を詳しく説明すると、上から順に次の十段階があります。
・関取
十両以上のの力士。
・取的
幕下以下の力士。
正式な言い方としては、「力士養成員」とも呼ばれれている。
・三役力士
大関・関脇・小結。
本来ならこの三役なのですが、最近では関脇と小結と二つの地位にある力士だけを指すこともあります。
・役力士
横綱と三役の力士。
・幕内力士
関取の中で「前頭」以上の力士。
すなわち、十両を除く前頭から横綱までの力士を指します。
・前頭
幕内力士の中で三役力士と横綱を除く力士。
・平幕力士
前頭の力士。
このようなちょっと複雑な階級になっているのですね!
横綱に関しては、番付にはいなくても良いとされています。
人数の制限もありませんが、逆に大関は原則いなければなりません。
番付の上では三役力士は東西に一人ずついることになっています。
もし、いない時は「力齢岡」がその大関を兼ねることになっています。
そのような横綱を「横綱大関」と言い、実質的な「大関」がいなくても横綱がいれば横綱大関にしてしまえば良いというわけですね。
そのようにすれば、大関が存在しないということがなくなりますね!
番付には東西があり、東方力士と西方力士に分かれていることはご存知ですか?!
同じ番付の場合、東方力士が上位になりその割当ては前場所の成績によって決まります。
しかも関取にも人数配分というのがちゃんと決まっています。
・幕内ー40名以内。
そのため横綱や三役以上の力士数によって前頭の数は必然的に変わります。
・十両ー26名以内
東西には13名ずつという枠です。
さらに番付の力士数も決まっています。
上から説明していきますと…
❶横綱 最高の地位。
横綱はいなくても良いとされている。
❷大関 2番目に優秀な地位。
必ず1名はいなければならない。
❸関脇 東西1名ずつ。
こちらも必ず置かなければならない。
❹小結 東西1名ずつ。
必ず1名は置く。
❺前頭 東西1~16枚目の32名。
小結以上の力士数によって前頭の枚数も変わってきます。
ここまでが関取です。
その下の力士養成員とされる地位にも人数は決まっています。
❻幕下 東西の1~60枚目までの120名。
❼三段目 東西1~100枚目までの200名。
❽序二段 約350名。
人数を固定しないため、力士数が最も多い地位とされている。
❾序ノ口 約100名。
以上が力士養成員の人数です。
こうみると相撲人口が減っているとは言え、まだまだ大きな世界ですね。
いかがでしたか?
角界のことをいろいろお伝えいたしましたが、まだまだ知らないことがあると思います。
興味があったら是非、いろいろ調べて見てくださいね!
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