発光するキノコ「ツキヨタケ」、何故光るの?

スポンサーリンク

32c58c85701ec774bab0f7d8a9d145f1_s
「ツキヨタケ」というキノコがあります。なんてきれいな名前のキノコ。風情がある名前ですよね。
平安時代のお公家さんの家にでも生えていたら和歌にでも詠まれそうな名前ですが、スーパーで並ぶような食用キノコではないので、存在を知らない方も多いのではないでしょうか。
このキノコは発光するキノコ。夜の月のように光る、という意味でつけられた名前かもしれませんが、どんなキノコなのでしょうか。

「ツキヨタケ」の名前について


ツキヨタケという名前はもちろん和名で、地域ごとに違う名前で呼ばれている場合もあるようです。
例えば青森県では「カタハキノコ」「ブナカタハ」と呼んでいる地域もあるそうですし、秋田県では「カタヘラタケ」「ドクアカリ」と呼んでいる地域もあるようです。

その他にも違う名前で呼んでいる地域もあるようですので、気を付けてくださいね。
というのは、秋田県のところで紹介した呼び名の「ドクアカリ」でお気付きかもしれませんが、食べると中毒症状が出ます。

下痢や嘔吐、腹痛、視界が青白く見えるなどの症状が出ることも。
まれに死亡することもあるということなので、本当に気を付けなければいけないキノコです。
シイタケやヒラタケ、ムキタケなどととてもよく似ていて誤食されて中毒になったという報告もあります。わからない場合は採らない、採ってきたものがアヤシイと思ったら食べない。近くにキノコに詳しい人がいたら聞いてみるなど、細心の注意を払ってください。

ツキヨタケの発光

ツキヨタケをぱっと見ても光ってないよ?と思うかもしれません。
このキノコはカサは光らず、カサの裏側のひだ部分が光ります。
一番発光するのはカサが十分に開いてから2~3日間で、それから徐々に光が弱くなっていきます。
光る時期でもなにかの拍子に傷ついたりすると光が弱くなったり光らなかったりします。
スポンサーリンク


通常のものであれば、発光のピーク時にカサの裏側を覗けば、個体でだいたいムラなく発光するようです。
どのように光るのかというと、ランプテロフラビンという発光物質によるものだそうで、ひだの組織に存在しています。

生えてくるところと毒について


ツキヨタケがよく生えるのはブナの木の枯れ木や倒木、切り株など。
ですので、見たい場合はブナ林を探してみるとよいでしょう。
またツキヨタケを鑑賞できるツアーなどを行っているところもあるようです。

群生する場所ではとてもきれいに見ることができます。ただ、自然のものですので、強い光とまではいかないようです。

他にもイタヤカエデ、トチノキ、イヌシデ、アカシデ、コナラ、ミズナラなどの枯れ木やトドマツの枯れ木の生えていた例もあり、人工的に栽培された例ではアカマツやカラマツなどいろいろな木でも生えることが実証されていますので、どのような木に生えていても注意してください。

ただ、ツキヨタケと同じ木に生える食用キノコもたくさんあります。
シイタケやムキタケなどと同じ木に混じって生えてきますので、キノコ採取には1個1個注意して採取しなければいけません。また、ツキヨタケの毒は水溶性ですので、キノコ汁などにした場合、汁にも毒が溶け出ていますので、キノコを食べなくても汁を飲んだだけで中毒症状が出るといいます。


ツキヨタケは実は昔から日本でも毒キノコとして知られていたキノコです。
今昔物語に「和太利(わたり)」という名前で出てくるキノコがツキヨタケのことで、いわば毒殺に使おうとした、という話が載っているそうです(毒殺は未遂に終わったらしいです)。

昔の人も「毒である」という認識で接していたキノコということですね。
きれいな花には棘がある、といいますが、きれいなキノコ(夜、光っていないと普通のキノコですが)も気を付けましょう。
秋はどうしてもキノコの食中毒がニュースで流れています。
秋のキノコ狩りを楽しむ方は本当に気を付けて採取して、楽しい秋をお過ごしください。

スポンサーリンク



コメントを残す

サブコンテンツ