消しゴムでプラスチックが溶ける!?
プラスチックと消しゴムをくっつけておくと、プラスチックが溶けてしまうという話を聞きました。
これがどうも本当らしい。
でも、どうして消しゴムでプラスチックが溶けてしまうのでしょうか。
プラスチックのペンケースに消しゴム入れるのは危ない?!
消しゴムはどうやってプラスチックを溶かす?
消しゴムがプラスチックを溶かす、その原理を説明します。一般的な消しゴムの原料の中に「可塑剤」という溶剤が含まれています。
その成分がくっついているプラスチックを溶かしてしまうということです。
可塑剤とは、ものを柔らかくするために使われるのですが、プラスチックをやわらかくするときによく使われています。
そもそも、一般的な消しゴムは「プラスチック消しゴム」と言われているように、プラスチック製品。
プラスチックを柔らかくしてくれる可塑剤入りの消しゴムがプラスチックと接触していたら、変形してしまうのも頷ける話ではないでしょうか。
可塑剤が使われている消しゴムはプラスチック消しゴムだけで、ほかの種類の消しゴム(ラバー消しゴム・砂消しゴム・練り消しゴム等)には使われていません。
確かに砂消しゴムなどで凝ったデザインのものはちょっと見かけませんし、弾力もプラスチック消しゴムに比べて圧倒的に少ないです。
プラスチック消しゴムは可塑剤のおかげでいろいろな大きさ、形となって販売されています。
普段私達が使っているプラスチック消しゴムが使いやすいのも可塑剤のお陰なのです。
その可塑剤が結局、プラスチック文房具などを溶かしてしまっているのですね。
プラスチック消しゴムについて
プラスチック消しゴムには、塩化ビニールという成分が使われています。
この塩化ビニールはプラスチックのようなもので、ここに可塑剤を混ぜ、柔らかいながらもしっかりとした消しゴムが作られているのです。
学生の皆さんが筆箱に入れている消しゴムのほとんどがプラスチック消しゴムだと思います。
プラスチック消しゴムにはラベルのような紙が巻かれていますよね。
これはプラスチックの筆箱や定規などに長時間接触するのを防ぐ意味もあるのだそうです。
学生のように、毎日消しゴムを出し入れしている人はあまり気にしなくてもよいかとは思うのですが、めったに消しゴムを使わないという方はプラスチック以外の筆箱やペンケースがよさそうです。
プラスチックの筆箱を使いたいという人は、長期にわたって使わないのであれば、消しゴムを紙などに包んでしまっておいたほうがいいですね。
ちなみに、体によくなさそうな薬品や物質の名前が出てきますが、今の段階では毒性は認められていないそうです。
ほかの消しゴムはプラスチックを溶かさないの?
可塑剤が入らない消しゴムであれば、プラスチックが溶けることはないでしょう。他に、人形型や食べ物の形をした、「消しゴム」という名のおもちゃがあります。
30年以上前、アニメ「キン肉マン」の登場人物を模した「キン肉マン消しゴム」などが流行ったことは有名ですが、このタイプの消しゴムは、消しゴムの機能としてはあまり消せないかと思います。
可塑剤の割合が普通のプラスチック消しゴムよりも少なく、固めです。
普通のプラスチック消しゴムよりはプラスチックにくっつけておいても溶けないとは思われますが、可塑剤が入っていないわけではないので気をつけましょう。
消しゴムには、製造過程でプラスチックを柔らかくする成分が混ぜられていて、それが接しているプラスチックを溶かしてしまうというお話でした。
消しゴムで消した後のカスも放置しておくと同じような現象がおきることもありますので、筆箱やカバンにカスがはいったままにならないように気を付けてください。
鉛筆の相棒は消しゴム。持たないわけにはいきませんが、プラスチック製品などには気を付けてご利用ください。
使いかけの消しゴムも、机の引き出しのプラスチックトレーに入れっぱなしにしておかないように気を付けて!
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