日本が左側車線の理由とは?~意外なルーツまで遡る!~

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海外旅行に行き、車が右側を走る状態に違和感を覚える日本人・・・。
車のハンドルも日本とはの左側、いろいろややこしい。なぜ全世界共通ではないんだろう。そもそも、なんで日本は世界的に少数派の「左側通行」なのでしょう。
これには、なかなか日本らしい理由が隠れています。調べていくと歴史がわかる。今回は日本史と世界史を織り交ぜてお話しします。


日本が左側通行の理由

日本の「左側通行社会」は江戸時代から。
当時、街を歩く人々の中で一番エライのが「士農工商」の「士」、つまり武士。当時の左側通行は武士の「都合」です。

狭い道でお侍同士がすれ違うとき、お互いがどちらか一方へよけます。この時右側通行すると一悶着が起きるのです。原因は
江戸時代も、手は右利きが主流。刀を右手で抜く都合上、腰に差すとき左側に差します。そして右側通行してしまうとお互いの刀の鞘がコツン。

これが「ごめんね!」では通用しないのが武士社会の面倒なところです。
江戸時代中期にもなると、武士はめったに刀を抜かなかったそうですが、「武士道」だけはご健在。

「おのれ、武士の魂である我が刀をよくも!」運悪く本日ご機嫌斜めで短気な武士はうっかり刀を抜いちゃうことも。

この「刀を抜く」という行為が大問題で、刀を抜いた以上は相手を仕留めなければ「士道不覚悟」。
相手に刀を抜かれて逃げたら「士道不覚悟」。「士道不覚悟」は基本切腹です。

相手を仕留めれば遺族から恨まれ、刀を抜いたことを上司から咎められる。まさに百害あって一利なし。
刀の鞘同士がぶつからなければ面倒な事件を減らせます。そこで武士は「左側通行」をするようになったそうです。

明治になり、馬車が走るようになります。道にもルールがないと、歩く人は危ないし馬車は急いで走れない。

そこで、当時友好関係を築きたかったイギリスのルールにならい、左側通行を採用した、という説が有力のようです。
明治政府で活躍した人たちもほとんどが武士だった人。左側通行が一番違和感なかったのかもしれませんね。

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歩行者が右を歩く理由

武士は当時、左側を「歩いて」いたのだから、なぜ歩行者を左側通行にしなかったのか。
実はそもそも、道路交通法で「歩行者は必ず右」とは決められていません。歩道がなくほぼ車道みたいなところを歩かなければいけない場合は、歩行者は右側を歩いてくれと書いてあるだけ。

歩道があれば、歩行者は右だろうが左だろうが関係なく「歩道を歩く」ように道路交通法には書かれています。「絶対に右」ではなく、「歩行者は安全なところを歩くように」ということですね。

「歩行者は右」と習っているのは、道路の脇に「歩道」がついていない地域にお住まいの方が多いと思います。私も実際、小学校の時に交通安全教室で「右を歩くように」と習いました。

今でも駅の階段などは左側通行です。歩道なし地域出身の自分には不思議な光景でした。2年ほど東京に住みましたが、必ずといっていいほど歩行者が左側通行で驚いたものです。
やはり、日本人は「左側通行」なのですね。


世界で右側通行が多い理由


実は中世のころまで世界的には左側通行が主流だったそうですが、これを右側に変えてしまったのが、かの有名なナポレオンだと言われています。
ナポレオンがなぜ定着している「左側通行」を「右側通行」に変えたのか、ということについては説がいくつかあります。

ひとつは、ナポレオンの戦術だった、という説。
ナポレオンが得意とした戦術は、右側に進む必要があったため、常に右を歩くように訓練などでも右側通行にした説。

次に、ナポレオンが左利きだった、という説。
ナポレオンの利き手が左のため、剣を右に差していたこともあり、側近達は彼に近づくときは彼の左側に近づいたそうです。つまり側近は正面にいるナポレオンに対し自分から見て右側から行くことの名残。
ナポレオン左利き説は筆跡などからそのような説が出たそうですが、はっきりとした証拠は残されていないそうです。

最後は、戦いの主流が「銃」に変わったから、という説。
右利きが銃を撃つときは、敵は左にいたほうが撃ちやすいので、行軍するときから右を通り、相手が左側にくるようにした、ということみたいです。

いずれにしろ、ナポレオンが征服しなかったイギリスとイギリスの植民地など関係のある国はほぼ左側通行、ナポレオンが征服した国やその植民地、開拓地などは右側通行が多いと言われています。


道路のルールを調べたら、刀や銃の話まで出てきましたが、交通ルールが皆さんの命を守っています。「郷に入っては郷に従え」です。海外旅行をする際はその国の交通ルールなども調べていきましょうね。

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