モンゴル相撲と日本の大相撲にはどんな違いが?

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久しぶりの日本人横綱誕生!若乃花から稀勢の里の間にいた横綱は全員外国人だったといいますから、外国人力士も日本の大相撲の中で大きな存在を担うようになってきています。

一番最初に外国人横綱となったのは第64代・曙です。次に貴乃花・若乃花をはさんで第67代・武蔵丸。この曙・武蔵丸はハワイ出身。
その後4人続けてモンゴル出身。第68代・朝青龍、第69代・白鵬、第70代・日馬富士、第71代・鶴竜がモンゴル出身力士。
他にもモンゴル出身力士がまだまだいますね。
モンゴルには「モンゴル相撲」という競技があります。相撲という名前からして、やはり力を競い合う競技。
モンゴルの方が日本の大相撲でどんどん頭角をあらわしているのは、モンゴル相撲が関係しているのでしょうか?

「大相撲」と「モンゴル相撲」の起源


日本の「大相撲」は江戸時代から本格的に取り組みが行われるようになりましたが、「相撲」というものは日本書紀に描かれる頃から続いているもので、垂仁天皇7年(紀元前23年)に行われた「野見宿禰」と「当麻蹴速」という二人の人物が戦ったものが「相撲(スマイ)」と呼ばれています。

その後、宮中の神事として行われるなどの歴史を経て、江戸時代に「勧進相撲」という、お寺などの修繕資金調達のための相撲が開催されるようになり、それが大相撲の前進で、広く一般市民が娯楽として観戦するようになり、「力士」という専門の職業の始まりとも言われています。

「〇〇相撲」という言い回しは日本人が、いろいろな地域の、相撲に似たような格闘技を「土地の名前+『相撲』」で呼ぶことが多いため、日本では「モンゴル相撲」「沖縄(琉球)相撲」などと言いますが、モンゴル相撲の正式名は「ブフ」というのだそうです。
「ナーダム祭」というお祭りで行われる競技のひとつで、はじまりは紀元前3世紀頃と言われています。神事として行われたブフ(モンゴル相撲)は、その後兵士の訓練にも取り入れられていきます。
力士のことは「フテチ」と呼びます。


ルールの違い


まず、一番大きな違いは土俵。モンゴル相撲(日本ではこちらの名称ほうが馴染みがあると思うので、「モンゴル相撲」で統一します)には土俵がありません。土俵がないので、勝敗の決まり手である

・「押し出し」(土俵の俵のから外に押し出す)
・「押し倒し」(押し出したときに敗者が倒れた場合)
・「寄り切り」(土俵から押し出すときにまわしを掴んで出す)

などの、「土俵から出たから負け」というルールはありません。
投げ技、足技などでとにかく相手を地面に「押し倒す」ことで勝ちとなります。

また、日本の相撲のようにルールが統一されていないのも遊牧民族の多いモンゴルのスポーツの特徴といえます。
モンゴルで主流なのは「ハルハ・ブフ」といい、力士一人につき各一名ずつのセコンド的なアドバイスができる人がつきます。勝敗のルールは頭、背中、お尻、膝、肘が地面についたほうが負け。ただし手をつくのは負けではないそうです。手を使って足をつかんだりすることがOK。


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中国内モンゴル地方で主流なのが「ウジュムチン・ブフ」といい、セコンドのような人はつかず、行司さんのような方が1対戦につき一人つきます。
足の裏以外が地面についたら負け。手で足をつかんだりするのは反則、足で足に技をかけるのはOK。


日本の相撲は、土俵から出る、地面に足の裏以外がつく、反則をした場合が負け。反則の中には「禁じ手」と言われる技のかけかたなども含まれます。


力士のユニフォーム


戦う時の衣装。日本の相撲はまわしをつけていますが、モンゴル相撲の場合はどんな衣装で行うのでしょうか。
ハルハ・ブフでは、ジャンジン・マルガイ(帽子)、ゾドク(ベスト)、ショーダグ(パンツ)、ゴタル(ブーツ)です。
ウジュムチン・ブフではゾドク、ゴタル、トリクチ(足袋)、ジャンガー(首飾り)です。
衣装は前あきのものを使用します。男性であるということを証明する意味があるということです。

モンゴル相撲では土俵がないので、押し出すような力よりは動きが求められることもあり、日本の力士のような体型の選手が少ないとも言われています。立ち合いの瞬間もモンゴル相撲は組み合ったときが試合開始。大相撲はグーにした両手を土俵の白い線に両者同時について立ち合いますよね。

一口に相撲といっても、日本の大相撲とモンゴル相撲では違うところも多いですね。ただ、モンゴル相撲はとにかく相手を倒さねばならないので、モンゴル出身の力士たちは相手を押し出すよりも倒す取り組みが印象的な気がします。

さて、横綱にまだなっていない力士にもまだまだモンゴル出身力士はいます。今後、どのような取り組みで頭角をあらわしてくるのかも楽しみですね。

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