あんたがたどこさの発祥とは?遊び方と一緒に説明します
子供の頃、ボールを使って「あんたがたどこさ」の遊びをするのが好きでした。
小さい時はまだボールが足に引っ掛かってどこかに転がったりして、上手にできない事もありました。でも何回も練習すると失敗が少なくなって、楽しさが増したものです。
今回は「あんたがたどこさ」の歌詞やルール・発祥の秘密について紹介します。
あんたがたどこさの歌詞
「あんたがたどこさ」は童歌の中の手毬歌です。正式名称は「熊本手毬歌」と言います。この歌を知っている人は多いと思いますが、最初に歌詞から紹介します。
「あんたがたどこさ 肥後さ 肥後どこさ 熊本さ 熊本どこさ せんばさ
せんばやまにはたぬきがおってさ それを猟師が鉄砲で撃ってさ 煮てさ 焼いてさ 食ってさ
それを木の葉でちょいと隠せ」
あんたがたどこさの遊び方
「さ」の文字が言葉の最後に付きます。この歌は手毬歌で、私達が子供の時は良く弾むゴムボールを使って遊びました。そして一人でも遊びますが、数人で一緒に歌いながら遊びました。
遊び方は歌詞の「さ」の時に、ボールが地面についている間に片方の足を内側から外側に回しあげてボールを足の下にくぐらせます。
そして最後の「ちょいと隠せ」ではボールを地面に強く叩きつけて高くバウンドさせて、その間に体を一回転させます。最後に落ちてきたボールを手で落とさないようにキャッチできると成功です。
小学校高学年になるとこの遊びは簡単なのですが、幼稚園や低学年の時は「さ」で足を回すときに足にボールがぶつかってどこかへ転がってしまったり、最後の一回転してキャッチするときに失敗したりして難しい遊びだと感じていました。
これを2~3人でじゃんけんで順番を決めて、失敗したらそこで中断して失敗しなかった人だけ最後まで続けられるというルールにして競って遊んだこともありました。
因みにこの歌は手毬歌ですが、ボールを使わない遊び方もあります。
・複数人でしゃがんで歌い、「さ」の時だけ立ち上がる
・複数人で立ったまま歌い、「さ」の部分だけさっとしゃがむ
・5人で輪になってそれぞれ左手の上にお手玉を持ち、歌いながら「さ」の時に右手で隣の人のお手玉を触って遊ぶ
他にもいろいろ遊び方があり、「あんたがたどこさ」は歌が歌えれば子供も高齢者も楽しく遊べる童謡です。
どこ発祥の遊び?
あんたがたどこさの正式名称は「熊本手毬歌」だと最初に説明しました。しかしこの曲の発祥は熊本県ではないと言う説が広がっています。
その理由はこの歌詞の言葉が熊本弁ではなく、完全な関東の方言だからです。
そしてその発祥は武蔵野国川越藩(現在の川越市)だと言う説が有力だと言われています。
この歌の形式は幕末から明治初期に生まれた形式です。
そしてこの間は日本の内戦で、戊辰戦争がありました。この戦争で薩長藩が東征軍として川越城に進駐し、このお城の隣にあった仙波山に兵士が駐屯していました。
この周辺に住んでいた住民の子供たちが、銃を所持している兵士たちの機嫌を取っている様子を唄ったのではないかと言われています。
この仙波山には、「古狸」と呼ばれた徳川家康を祀る仙波東照宮があります。そして熊本県には船場川はありますが、船場山や仙波山はありません。
これらのことから多数の研究者が指摘するように、あんたがたどこさの発祥は埼玉県川越市の説が有力との意見は信憑性があります。
さいごに
小さいころから何千回と歌ったであろうこの歌ですが、歌詞の内容が熊本の説明なので熊本で作られた曲だと勝手に信じていました。しかし調べた通り、歌詞に出てくる言葉は熊本弁ではありません。このように古い童歌の歴史を探っていくと、思いがけない真実を知る事があります。歴史に詳しくない人でも歌の歌詞と関連付けると理解がしやすいように感じました。
YouTube あんたがたどこさ
YouTube 手まりうた「あんたがたどこさ」わらべうた童謡名曲 Japanese children’s song | しずか先生
YouTube あんたがったどこさ[遊び楽しい cocoa]
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