「お釣り」の語源ってどこからきているの?
ふと気になったのですが、「お釣り」って何気なく使っている言葉ですが、なぜそのような言葉になったのでしょうか?!
「釣り」って聞くと、魚釣りを連想しますが…。
そこから来ている言葉なのか、あるいは全く関係ないのでしょう?!
気になって調べてみたところ…
魚釣りとは全く関係ありませんでした(笑)
まだお金というものが存在せず、物々交換をしていた時代に、多く取りすぎた場合にあとから超過分に相当するものを相手に返すという慣わしがありました。
そのようなことから「釣り」は「釣り銭」の略で、「釣り合い」という意味から来ています。
詳しくご説明しますと….
世にお金というものが存在しなかった頃は、「物々交換」という形で、欲しいものを手に入れていました。
例えば、狩りを得意とする人は肉を手に入れることができますが、逆に農業をむのは苦手とういこともあり、お米を手に入れることができませんでした。
生きていくのに肉だけでは栄養も不十分ですし、やはりお腹を満たすには炭水化物が必須です。
そういう場合にお米などを作っている人に、自分で狩りをして得た肉とお米を交換しようと考えられ、「物々交換」という形で自分たちで食料を確保していたようです。
物々交換となるその品物の対象として、「木と塩」や「ウサギと犬」、「大根と人参」など比重が合わないなんんてことがないように、同じような物品で幅広く交換が行われていました。
ですが必ずしも釣り合いの取れる物々交換ができるとは限りません。
例えば、ウサギ1匹と牛1頭では釣り合いが取れてると思いますか?!
そういった場合には、ウサギを5匹にするなどして対等な交換になるように釣り合いをうまくとっていました。
自分の持っているものと相手が持っているものが互いに欲しいものなら、すんなり物々交換が行われるので良いのですが、中にはどちらか一方が必要としていないのなら交換に応じることは出来ません。
そんなことから生まれたのが「お金」です!!
物々交換では、互いの欲しているものが互いに持っていればという条件でしか成り立ちませんよね。
そこで「お金」という「共通的な価値」というものに置き換え、品物を交換することで自分が必要とするものを手に入れることができるようになった訳ですね!
はじめは石をお金として扱い、その後鉄製のもの→紙幣のものなどを経て、複製ができないように今のようなお金の形に至ります。
つまり、まとめますと…
「お釣り」は「釣り」を丁寧に表した言葉で、物々交換をしていた時代にお互いの損得の「釣り合い」を調整し、多すぎた分を返す意味で「釣り」と言われるようなりました。
昔の暮らしぶりからきている言葉だったのですね。
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