蝉の鳴き声は様々!なぜこんなに違うの?

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日本の夏におなじみのセミ。全世界では3,000種類もいると言われ、2センチ程度の小さいものから13センチの巨大なものまで、生息地も草原や亜寒帯から熱帯までと非常に多彩です。

日本にいるセミの種類

日本には約30種類が確認されています。東日本と西日本、都市部と森林など環境で種類が違います。また小笠原諸島などに固有の種もいます。

①アブラゼミ
  体長5~6センチ。黒褐色~茶色。世界でも珍しい、成虫の羽根が不透明なセミ。

  「ジジジジ…」と鳴く声が油で揚げている音に似ている所からの名前。午後から夕方まで断続的に鳴く。音量かかなり大きめ。

  日本は北海道から九州、屋久島までに生息。市街地でも森林でも見られる。現在の所、都内で一番多い種。逆に青森市や八戸市ではほぼ消滅。盛岡・仙台でもかなり減少。

②ニイニイゼミ
  体長2~2.5センチ。灰褐色~黒でうすく粉を吹いている。背中中央にW字型の模様がある。羽根は半透明。

  「チー…ジー…」と繰り返し鳴く。日中の暑い時間以外、朝夕も鳴く。

  平地の雑木林や都市部の緑地に生息。他のセミより早い時期から鳴き始める。

③ヒグラシ
  体長2~4センチ。オスの方がメスより1センチほど大きい。赤褐色。羽根は透明。

  「カナカナカナ…」「キキキキ…」「ケケケケ…」などと聞こえる。日の出前や日の入り後によく鳴く。ニイニイゼミと同様、他のセミより早く7月上旬頃から鳴く。

  北海道南部から奄美大島まで、ほぼ全国の自然が豊かな所を好む。湿地を好む。

④ミンミンゼミ
  体長3.5センチほど。黒地に水色や緑の斑紋。体型は丸く小さいが、羽根が大きい。

  「ミーンミンミンミン…」と繰り返し鳴く。比較的暑さに弱い。

  傾斜地の樹木によく生息する。涼しい所を好む。地域により色が変わる。

⑤ツクツクボウシ(ツクツクホーシ、オーシンツク)
  体長3センチほど。緑と黒の模様。世界で最も複雑な鳴き方をする一種。

  「ジーッ ツクツクツク…ボーシ!ツクツクボーシ!」と繰り返す。午後遅くから日没過ぎに鳴く。ヒグラシと同様、森林性で湿地を好む。晩夏のセミとされる。

  八丈島にはセミはツクツクボウシしか生息していない。

⑥クマゼミ
  体長6~7センチ。日本産で最も大きい種の一つ。黒色。腹部に白い斑が2つある。

  腹部に大きな橙色の弁がある。主に日の出から午前中に鳴く。鳴き終わるとすぐ移動。

  「シャンシャンシャンシャン…」と大声で鳴く。南方系のセミで、西日本に多い。

  1本の木に群がるように止まる習性がある。

代表的なものを上げるとこんな感じですが、セミは地域によって種類に偏りがあります。

しかも、その理由がいまだにはっきりわかっていません。

例えば関西の都市部では、昔はクマゼミは多くなかったのに現在では完全にアブラゼミに勝る量になっています。

地球温暖化にその原因を求める研究者もいるのですが、最近札幌に南方系のクマゼミが発見されたりして、他の昆虫類と違い明確な原因とは言えないところがあるそうです。

ある学者は植樹が原因の一つではないかと仮説を立てています。

例えば、九州で育てた樹木の根にクマゼミの幼虫がいて、それを札幌に植樹したため成虫が本来は生息していないはずの札幌で発見されたのではないか、ということです。



鳴き声が種類によって違う理由


セミは、体内に発音器を持っています。

お腹の中に共鳴室と呼ばれる、空気が貯まっていて音が響くようになっている部屋があります。

その中で筋肉(発音筋・鳴筋)が鼓膜(発音膜・発振膜)を振動させ、空気が共鳴することで音が出ます。

更に、羽根をお腹にこすり付けて鳴らす摩擦音もあります。

種類によって振動させ方の違いや発音器の形・大きさの違いがあるので、鳴く声も違ってくるのです。

何故鳴くか。それは求愛の為です。

セミは同種でないと交尾しないので、確実に同種であるとわからせるために、オスが必死に鳴いているわけです。

鳴く時間帯がそれぞれ微妙にずれていたり生息地が違うのも、その理由とされています。

更に、鳴いた後すぐ他の木に飛んでメスを探しに行く種類と、鳴き終わっても動かずメスが来るのを待つ種類があります。

ミンミンゼミやツクツクボウシ、クマゼミは前者、アブラゼミやニイニイゼミは後者です。

限られた命の中で、それぞれが必死に生き、子孫を残そうとしているのですね。

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