ハムスターってあくびをするの?眠いから?
最近大人気のハムスター。
ネズミの一種なのですが、小さくてぬいぐるみのようなのに喜怒哀楽が結構はっきりしていて、虜になってしまう人が多いようです。
ゴールデン、ロボロフスキー、ジャンガリアン、キャンベルなどが多く飼育されています。
興味深いことに、今世界中にいるゴールデンは全て、1930年にシリアで見つかった最後の野生のメス1匹とその12匹の子の子孫だそうです。
ハムスターってどんな性格?
種類によってはもちろん、個体によっても性格は違いますが、おおざっぱに分けると
・ゴールデン 知能が高く、人に慣れやすい。結構気が強く、攻撃的になることも。
・ロボロフスキー 臆病でなつきにくい。興味があるものを噛んで確かめる習性。
・ジャンガリアン 穏やかな性格で慣れやすい。
・キャンベル 臆病で警戒心が強い。ジャンガリアンと似た品種だが、性格は違う。
日本では飼いやすいということでゴールデンとジャンガリアンが特に人気です。
人懐こくて愛らしいしぐさには誰でも癒されますね。
でも、そんな愛らしさに似つかわしくない所があるのです。それが…
あくびをするのは眠いから?
YouTubeなどで有名になったハムスターのあくび。
かわいい顔に似合わない大口でぐわーっとするので、最初に見ると凶暴そうでびっくりしますね。
頬袋にえさを貯めこむために顎の関節が外れた状態になっているので、あれだけ大きく開くのだそうです。
基本的には人間と同じで寝起きや眠い時にするのだそうですが、一日中やっている、という飼い主さんもいます。
リラックスしている時や気を許した時にしかあくびは出ないので、飼い主さんを本当に信頼しているということでしょう。
思い切り遊んで疲れた時も出るそうです。
ハムスターのしぐさはどんな意味?
あくびもその一つですが、リラックスしている時、飼い主を信頼している時は
・あおむけになる―お腹を見せる=リラックスというのはどの動物でも同じです。
・毛づくろい―特にお腹の毛をなめてきれいにします。なめながら自分の匂いを全身につけます。
・足が垂れる―手に乗せてなでている時、リラックスしてくると足を手の平から出してだらーんとさせます。
・ちゅうちゅう鳴く―気持ちが良くなる時や甘える時に小さい声で鳴きます。
逆に怒っている時は
・あおむけで暴れる―キーキー鳴きながら暴れる時は、本気で嫌がっていたり怖がっている時です。
・歯をむき出す―襲われそうな時、威嚇のために歯をむき出します。
・噛みつく―眠っている時に触ったり、餌を取り上げたり、後ろからつついたりすると本気で怒って、慣れている飼い主でも噛みつかれる事があります。
その他、こんなしぐさをする時は…
・後ろ足で立つ―立ち止まる 周囲を警戒し、危険がないか様子を覗っています。
・首を引っ込める―逃げるチャンスを狙っています。
・耳と耳の間の毛が立つ―真剣に考え事をしている時この頭の部分の毛が立つそうです。
・眠っている時つま先が曲がる―本当に熟睡すると、足のつま先が内側に曲がり、真丸体制になるようです。
・回し車で急に止まる―遠くまで走った(つもり)なので、回りを警戒しています。
・耳をピンと立てる―聞き耳を立てている。ハムスターは視力が悪く色盲ですが、その分聴力と嗅覚が高いです。耳で危険を察知するのです。
・自分のフンを食べる― 一度で消化できずフンになった栄養分をもう一度摂るための行動で、異常ではありません。
・掃除後転げまわる―自分の匂いでなわばりを確認しているため、掃除して匂いが消されるとあわてて自分の匂いをすりつける行為です。
小動物だけに、どんなにリラックスしているようでも警戒心を忘れていないのがわかります。
でも、だからこそ自分に心を許してくれているしぐさが嬉しいのですね。
誰にでも飼えるの?
ぜんそく気味の人は一度病院でハムスターアレルギーがないか、調べてもらいましょう。
過去に、気管支ぜんそくの持病を持っていた日本人男性がハムスターに噛まれた際アレルギー反応を起こし、死亡した例があります。
また、抵抗力が弱っている時にハムスターに噛まれ、そこからばい菌が入って化膿したり肺炎まで起こすことがあるそうです。
ハムスターの寿命は短いです。平均でゴールデンが3年、ジャンガリアンが2年ほどと言われています。
夜行性で人間と逆の生活をするのでお互いにストレスになることもありますし、1匹ではかわいそうだからとつがいにした場合、縄張り意識が異常に強いため親子や兄弟でもケンカして死亡する獰猛さもあります。
飼う前にじっくり時間をかけて検討した方が良いでしょう。
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