風除湿じゃなくて風除室です!
突然ですが、皆さんは「ふうじょしつ」をご存知でしょうか?
漢字で書くと「風除室」。よく読み方から、風除湿と間違われる方も多いですが、残念ながら除湿とは全く関係ありません。
風除室とは、簡単に言うと、ジメジメした湿気を取り除くものではなく、正しくは、ビュービュー吹く風を除けるためのものなのです。
これだけでは風除室がどんなものなのか、まだちょっとイメージがわかないかもしれませんね。
そこで今回は、風除室について、皆さんにもっとよく知っていただけるよう、詳しくご紹介いたします。
風除室の目的とは
風除室とは、わかりやすく説明すると、外気の流入や風の吹きつけを緩和する目的で、建物の入口前に設けられた小部屋のことです。
例えば、屋外の冷気や熱気の流入があると、冷暖房の効きが悪くなったりします。
しかし、風除室を設置することによって、そうした外気の流入を防ぎ、屋内の室温を保つことができるようになるのです。
風除室の構造とは
では風除室は、具体的にどういう作りになっているのでしょう。
風除室の構造は、屋内へ続く扉と、屋外に出るための扉が設置され、一方の扉を開いたとしても他方の扉が閉じていれば風が直接流入しないようになっています。
また閉塞感をなくすために、屋外側の壁面および扉は、外部からよく見えるよう、透明のガラスで作られることが多いようです。
よくホテルやオフィスの玄関前に見られる回転扉。
実は、あれも外気の流入を防ぐために、風除室の役割を果たしているのです。
どういう地域で使われているのか
風除室が設置される地域は、おもに北海道などの寒冷地です。
冬の寒い外気温が室内に流入することがないように玄関前に設置されます。
また強風によって開き戸の開閉に支障をきたす地域でも風除室が設置されます。
例えば、開き戸の玄関の前に引き戸の風除室を設けて、強風の影響を最小限に抑える工夫がなされています。
つまり、寒さ対策、強風対策が必要な地域で風除室が大活躍しているのですね。
快適に過ごすための工夫
風除室は、寒さや風などを防いで、快適に過ごすために考えられた、家づくりの工夫のひとつです。
これから家づくりを計画されている方は、お住まいの地域によっては、風除室を取り入れても良いかもしれませんね。
良い知恵は取り入れつつ、環境と共存できる快適な暮らしを、ぜひ手に入れて下さい。
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