胆力の鍛え方ってあるの?
胆力・・・内臓の力ではなく、「物事に簡単に驚いたり恐れたりしない気力や度胸」のことです。
度胸がいい、肝がすわっている、そんな人間になってみたいものだと憧れます。
胆力を鍛えることができたらいいのに・・・
胆力が弱い?
自分自身、度胸もありませんし流されやすいタイプです。子供の前では「平気、平気」なんて言っていますが、本当は虫も怖いし雷も怖い。
ジェットコースターは苦手だし怪談なんてもってのほか。土壇場の力も発揮できません。本番に弱いタイプです。
人の意見を鵜呑みにしがちで、よく考えると「胆力」なんて自分にはまったくないものです。
できることなら胆力を鍛え、自分のしっかりした考えを持って、どっしり落ち着いて構えられるようになるにはどうしたらいいのでしょうか。
まず、いつも人に流される。これはもう人生の経験値不足以外のなにものでもありません。自分が経験したことに基づいて話をするなら、きっと自信を持って堂々と言えるのだと思います。
しかし、楽な方へ楽な方へと逃げてきた私にとって、何かを成し遂げたという経験がありません。なにもかもが中途半端なので、自分に自信も持てません。
若い頃の苦労は買ってでもしろ、とよく言いますが、まさにそのとおり。いろいろな経験を積んでいくうえで、度胸もついてくると思います。
自分に自信がないから、自分の意見がなく、結局人に流される。これではいけませんよね。胆力をつけるには、自分とまず向き合い、どんなところが弱いのか見極めましょう。
胆力をつける効果的な方法とは
度胸のない人が「度胸をつけろ」と言われて簡単につくものではありません。自分に自信がないのに「もっと自分に自信を持て」言われて自信家になれる人も少ないでしょう。まずは「できる人」「できない人」を比較します。
例えば初対面。どちらかが話しかけなければ会話は生まれませんし、仲良くなることもできません。
「自分から声をかけに行ける人」と「声をかけてもらうのを待っている人」がいるとします。
声をかける人から話しがスタートする。いわば、声をかけた人が最初の会話の主導権を握るのです。主導権を握った人は、自分に有利な話ができますし、受け身に回った人は興味がなくてもその話からスタートしてしまうのです。
口火を切った人が「昨日、○○ってドラマ見ましたか?俳優の○○さん、かっこよかったですね」と話しかけてきたとします。
受け身の人は実は音楽好きで、ドラマはあまり見ないタイプ。しかし、もう最初の話題は「昨日のドラマに出ていた俳優」になってしまいます。
「あの俳優さん、かっこいいですよね」と、なんとか話を合わせるか、「昨日は裏番組を見ていたので・・・」と真実を言うか。
話を合わせても自分のわからない話しには自信が持てず、話も弾みませんし、「観てない」と言えばそこで話は終了。
どちらにせよ、受け身側は不本意な結果になります。堂々と話がしたいなら、自分が話題提供してみましょう。
自分が話題をふる。→自分の得意な分野の話にもっていける→自信をもって話ができる。
自分なりの未来を予測できるのです。
他にも、もし時間がありましたら武道などをすこしかじってみるのもいいかもしれません。
試合中でも舞い上がらずに落ち着くこと、礼儀をきちんと守ること、未来を読むことができること。これらができたら、いつも冷静に判断できるようになります。そして、自分からも仕掛けていかなければ試合になりません。積極性も必要です。
自分には落ち着きがない、すぐ驚いたり怖がったりする、という方は座禅もいいです。
きめられた時間(私が以前体験した座禅では、お線香一本を香呂に挿し、「この線香が燃え尽きるまで」と言われました)、静かな空間でじっとしています。これは意外と自分を客観視するいい経験なるかもしれません。
これをしたら必ず胆力が鍛えられる、と保証できるものはありません。しかし、鍛えられる可能性のあるものはたくさんあります。できることから少しずつ、人に話しかける、自分をしっかり見つめてみる、などを実践してみてほしいです。
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