八つ橋とおたべの違いって何?
京都といえば、千年以上昔から都があった場所。天皇が京に住まい、政治や文化の中心ともなった場所なので、お寺や神社、お城などの史跡や観光地も多く、歴史に触れることができるので、修学旅行で行ったという方も多いと思います。
歴史好きにもたまらない場所だと思います。私も中学、高校と修学旅行で行きました。
京都のお土産の大定番といえば「八つ橋」。美味しいですよね。お土産に八つ橋をもらうと、「京都に行ったんだね!どのあたりを回ってきたの?」と話がはずみます。
さて、その八つ橋ですが、「おたべ」というものも聞いたことがあるかと思います。これって八つ橋と何か違うのでしょうか。
美味しい京都土産についてのお話です。
「八つ橋」ってどんなお菓子?
いまやみんなが知っている「八つ橋」ですが、ほとんどの方がお餅っぽいものの中にあんこが挟まれているものを想像しますよね。
「八つ橋」というのは、実はお煎餅みたいに固さのあるもの。
八つ橋という名前は、江戸時代の箏曲八橋流の創始者である、「八橋検校(やつはしけんぎょう)」にちなんでつけられた名前です。お米一粒でも大事にしていた検校さんは、ほんの少しのお米でも集めてお煎餅を作らせていたそうです。そんな検校さんが亡くなってから、
検校さんを偲んで作られたものが今の「八つ橋」なのだそうです。
じゃあ、あの柔らかいものはなに?
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八つ橋とおたべ
あの柔らかいお餅みたいなものは一体何と呼ぶのでしょう。あのお餅みたいな生地は「生八つ橋」というのだそうです。「生」がつくんですね。八つ橋は生地を蒸しあげたものを焼くのだそうですが、生八つ橋は焼く前の状態なのだそうです。そして、その生八つ橋であんこなどを包んだものが「おたべ」だそうです。
自分の知識が根本的に間違っていたんですね。
ちなみに「おたべ」とは「株式会社美十」さんの作る、あんこ入り生八つ橋の商品名です。メーカーによって、あんこ入りの生八つ橋の商品名が違います。いろいろな会社が作っていますので、味比べも楽しそうですね。
おたべも今はこんなに種類豊富
今やおたべは「ニッキ味の餅にあんこ」だけではありません。いろいろな味があるので、選ぶ楽しさもありますね。
生八つ橋が抹茶味だったり、中のあんこが玉露入りのあんだったりという、和の味を崩さずに色と味の違いを楽しめるもの、洋菓子顔負けのイチゴ味やチョコレート味、季節限定でいろいろな味を発売することもあります。
あんこが食べられないから、ニッキ味が苦手だから、という理由で今まであまり食べていない方も是非いろいろな味のおたべを食べてみてくださいね。
また、固いタイプの「八つ橋」も、チョコレートがけなどの商品もあるそうです。今の若い世代も楽しめる工夫がされていますので、こちらもおすすめですよ。
京都に行かなくても買えます!
意外とスーパーやデパートで買うことができるようになった生八つ橋(おたべ)。いやいや近所のお店にはないぞ、という方もインターネットで気軽にお取り寄せできます。
もちろん、「京都で買うべき!」ってイメージのお菓子ですが、今は便利になりました。どうしても食べたいときには便利ですよね。
八つ橋やおたべは、和菓子です。
最近は和菓子にあまり触れる機会も少なくなってきていると思います。観光地でもお土産屋さんでも温泉饅頭より洋菓子が多くなっていますし、和菓子なんて冠婚葬祭などの引き出物でしかお目にかからなくなっているという方も多いでしょう。日本人の舌も洋菓子に慣れてきています。
もちろん洋菓子だって素晴らしいお菓子ですが、和菓子のお土産もよいものです。旅行先などでも、和菓子のお土産もぜひ手に取ってみてください。そして日本のお菓子のおいしさを再発見してくださいね。
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