ニュースで耳にする“強制起訴”って何?件数はどのくらい?

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皆さんは “強制起訴”という言葉を耳にしたことはありますか?言葉から強制的に起訴される事かなと容易に推測は可能ですが、なぜ誰が強制起訴を決定するのか?

なぜ強制起訴が行われるようになったか?など詳細を知らない人も多いのではないでしょうか?今回は強制起訴に関してご紹介します。


●強制起訴とは?

強制起訴とは事件の起訴もしくは不起訴を決定する権限を持つ検察官が不起訴処分と決定した事件を“検察審査会”による第二段階の審査で起訴議決がなされた場合に裁判所が指定した弁護士が検察官に代わって被疑者を起訴する事。


●検察審査会とは?

検察審査会(けんさつしんさかい)とは選挙権を持つ国民の中からくじで無作為に選出された11人の検察審査員が不当な不起訴処分を抑制する為に検察官が不起訴処分にした事件の審査を行う機関です。

<関連動画 / 検察審査会とは>


●強制起訴制度の始まり

日本では事件が起こった際に裁判所へ容疑者を起訴する権限は原則として検察官が独占いて、被害者が事件の裁判を希望しても検察官の判断によって不起訴や起訴猶予処分として容疑者が野放しになり、被害者が泣き寝入りせざるを得なかったり、再犯のケースが多々ありました。この為、起訴・不起訴の判断に民意を反映させる目的で2009年5月21日から検察審査会の議決に拘束力が生じるようになりました。

●過去に話題になった強制起訴の事件

過去にニュースで話題になった強制起訴された有名な事件もいくつかあります。

【東電元幹部強制起訴】
東京電力福島第一原発事故に関して、東電元幹部3名が強制起訴されました。東電自身が平成21年に15.7メートルの津波を試算し、万が一原発事故が発生した場合の危険性を予見していたにも関わらず、それに対する対策をとらなかった責任を明確すべきとの声が多くの国民から上がり、強制起訴に繋がりました。

<関連動画 /東電元会長ら3人強制起訴へ〜検察審査会議決>

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【兵庫県明石市花火大会事件】
平成13年7月に兵庫県明石市の花火大会中の歩道橋で見物客が折り重なって転倒し、11人が死亡し、247人が重軽傷を負った事故は県警明石署の元署長の責任が問われ、強制起訴されたが、1審・2審とも免訴となりました。

<関連動画 /無罪主張は「あまりに無責任」 明石花火大会事故の初公判で遺族>


【JR福知山線脱線事故】
平成17年に乗客106人が死亡した兵庫県尼崎市のJR福知山線脱線事故でもJR西日本の歴代3社長が強制起訴されました。しかしながら、平成25年9月に無罪が言い渡されました。

<関連動画 / 歴代3社長二審も無罪 尼崎JR脱線事故で大阪高裁>


【陸山会の土地取引事件】
陸山会が購入した土地をめぐって小沢一郎氏から購入費を借りて返済した経緯を収支報告書に正確に記載しなかったとされる事件。

東京地検特捜部は衆院議員の石川知裕氏、大久保隆規氏、池田光智氏の元秘書を政治資金規正法違反容疑で逮捕・起訴しました。

小沢氏についても市民団体からの告発を受けて捜査したが不起訴となりました。

市民団体は不起訴処分を不服として検察審査会に審査を申し立て、2度の起訴議決を経て強制起訴されましたが最終的に無罪判決となりました。

<関連動画 /小沢元代表に無罪 陸山会事件で東京地裁>


<関連動画 /小沢一郎、検察審査会により「起訴相当」。”お縄一郎”になるか?>



強制起訴をしても結局無罪や実質無罪のケースが多く、制度の欠陥を指摘する声も上がっているようです。

また、逆に容疑者が無罪の場合は強制起訴による冤罪や裁判の長期化などによる容疑者の人権迫害も懸念されています。

一般市民としては民意を反映させる機関はとても重要に思えますがまだまだ問題が山積みのようです。

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