エアコン除湿の仕組みを知って夏のエアコンを賢く使おう!
今や日本の夏には欠かせない存在のエアコンですが、冷房運転と除湿運転の使い分けできていますか。
どちらも部屋を涼しくしてくれる機能ですが、いまいち違いがわからないまま使っていませんか。
除湿運転は上手に活用すると電気代の節約にもつながることも。除湿運転の特徴と仕組みを理解して快適な夏を過ごしましょう。
除湿運転は冷房運転の仲間!?
冷房運転は、部屋の空気の温度を下げることを最優先とした機能です。
室内の空気を吸い込み、空気中の熱を外に逃がします。
熱がなくなり涼しくなった空気は室内に戻されます。
この繰り返しで部屋を涼しくします。
実はこの際、湿気も同時に取ってくれているのです。
つまり冷房運転とは除湿もかねた運転のことなのです。
では除湿運転とは何なのでしょうか。
基本的な違いは、冷房運転は設定された室温になるように冷房運転を行いますが、
除湿運転は湿度が目標の値になるまで微弱な冷房運転を行うということです。
除湿運転の仕組み
まずは、エアコンが室内の空気を吸い込んで熱交換器で冷やします。
冷やされることで空気中の水分は結露し、室外へ追い出されます。
エアコンの運転中、屋外のホースから水が出ていますよね。あの水は室内の空気に含まれる水分だったのです。
湿度が15%低下すると、体感温度は1℃下がるといわれています。
湿度を下げることで、蒸した感じがなく快適に過ごせるようになります。
弱冷房除湿と再熱除湿
最近のエアコンには、弱冷房除湿と再熱除湿という2種類の除湿機能があります。
弱冷房除湿は、湿度を下げるために冷やされた空気をそのまま室内へ戻すので、部屋の温度を下げつつ部屋の湿度も下げます。
弱い冷房をかけているのと同じような状態のため、人によっては肌寒く感じることもあります。同じ設定温度で比較すると、風量が常に抑えられる分、冷房より電気代が安くなることもあるそうです。
一方、再熱除湿は、湿度を下げるために冷やされた空気を再度暖めてから室内へ戻しています。
部屋の温度を下げないよう、湿度だけを下げます。冷房と比較すると空気を暖める分、電気代が少し高めですが、梅雨の時期や夏の少し肌寒い夜などは、再熱除湿機能を使うことで身体を冷やさずに快適に過ごせます。
お使いのエアコンはどちらの除湿機能が採用されているのか、説明書やパンフレットを一度確認してみるといいですね。
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