「こんにちは」「こんにちわ」どっちが正しい?

スポンサーリンク

b58c0cff4d62ae9b3ef7a291838eb963_s

今若い人が書く時は「こんにちわ」の方が多いのではないでしょうか。

発音がそうなのだから発音通りに書く、というように考えるのでしょう。

でも、学校教育では「こんにちは」と習ったはず。パソコンで「こんにちわ」と打ってEnterを押すと勝手に「こんにちは」に変換されるところからしても、正しいのはどちらかわかると思います。

一体どういう語源から来たのでしょうか。

「こんにちは」は文章の省略?


「こんにちは」の「は」は助詞だという考え方が一般的です。

「今日(こんにち)は良い天気ですね」といった文章の後半を省略している、という考えから、「こんにちは」と書くのが正しいということです。

昭和21年に政府から告示された「現代かなづかい」で、発音通りの仮名づかいを推進した経緯があります。

「こんにちわ」と表記する人が出て来たのはこの頃からではないか、と推測されています。

昭和61年には「現代仮名遣い」が告示され、その中で「こんにちは」の「は」は助詞であり、助詞は「わ」とは書かないということが明確に示されました。

同様に「こんばんわ」ではなく「こんばんは(『今晩』+『は』(助詞))と書くことも明記されています。

何故「こんにちは」の「は」を「わ」と読むの?


これは昔の発音が今とは違っていたからだと言われています。

平安~室町時代には「はひふへほ」は「Fa・Fi・Fu・Fe・Fo」に近い音だったようです。

「こんにちふぁ」と言っていたのが、言いづらいので段々「わ」という発音に変化したのではないか、とのことです。

「こんにちわ」と書いてはダメ?


昭和61年の「現代仮名遣い」には「個々人の表記にまで及ぼそうとするものではない」と書かれていますから、個人的に使用するには問題はないでしょう。

ただ、この告示以降初等教育の場では明確に「こんにちは」「こんばんは」と教えるようになりましたから、社会的に認められているとは言えないでしょう。

若い人の中には「私わ」「明日わ」と書く人が結構います。これを友人同士のメールや手紙だけに使用しているのなら良いのですが、赤の他人が見るもの、例えば不特定多数が見るヤフーの知恵袋などのQ&Aサイトでこのような表記をしている人がいます。

相談内容がどんなものであれ、それだけで質問の重みは低下します。

必ず回答者から表記の間違いを指摘されていますし、中には「他人に質問するのにその書き方は失礼だ」と怒っている人もいます。

社会的に認められていない表記をするということは、まともな教育を受けていない、とか礼儀知らず、と判断されかねません。

たった一文字の違いで社会人失格のレッテルを貼られるのは馬鹿らしいですね。

スポンサーリンク



ほかにも省略語ってある?


挨拶は特にその地域ごとの風土や習慣に根差した省略した言い回しがあるようです。

「こんにちは」
津軽「おんろー」
山形「こんにぢは」
新潟「だんだんどうも」
埼玉「いいあんばいです」
福井「ええてんきでぇ~」
和歌山「たっしゃなか」
博多「元気しとおや」
鹿児島「はやいのう」

「こんばんは」
北海道「おばんです」おばんでした」
宮城・秋田方面「おばんです」
福島「おばんかだ」
静岡「おしまいですか」
滋賀・京都「おしまいやす」
島根「ばんじまして」
香川「おしまいなさんせ」
鹿児島「こんちゃらごあした」。

「ありがとう」
山形「もっけ」
福島「たいへん」「してもらって」
石川「あんやとう」「このどく」「ようした」
岐阜「ようしてくんなさったなあ」「きのどく」「うたてー」
静岡「わりいっけねえ」
京都・大阪「おおきに」
兵庫「おおきに」「ありがとうおます」
徳島・高知「たまるか」
島根・愛媛「だんだん」
熊本「ちょうじょう」「だんだん」…

更に同じ県でも地域によって変わって来ます。

「こんばんは」は何となく想像できますが、語源が想像できない言葉もたくさんあります。

地域の言葉は話し言葉ですから「正しい表記」の決まりはありませんが、その地域では立派な社会人言葉である場合もあります。

書く時は学校で習った通りに、話す時はTPOに合わせて柔軟に、というのが現代の正しい社会人のあり方ですね。

スポンサーリンク



コメントを残す

サブコンテンツ