秋の七草の簡単な覚え方とは?

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秋野尓 咲有花乎 指折 可伎數者 七種花
芽之花 乎花葛花 瞿麦之花 姫部志 又藤袴 朝皃之花    山上憶良

これが実際に万葉集に書かれている言葉です。これを読めるように訳すと
「秋の野に 咲きたる花を 指折り かき数ふれば 七種の花」
 (あきののに さきたるはなを およびおり かきかずふれば ななくさのはな)

「萩の花 尾花 葛花 瞿麦の花 姫部志 また藤袴 朝貌の花」
 (はぎのはな おばな くずはな なでしこのはな をみなえし またふじはかま あさがほのはな)

つまり、「秋の野に咲いている花を1つずつ指を折って数えてみたら、7種類ありました。

萩・ススキ・葛・なでしこ・おみなえし・フジバカマ・桔梗でした」という意味です。

万葉集の時代からこれまで多くの人が別の「秋の七草」を考えましたが、山上憶良のこの七草以外に歴史に残っているものはありません。

やはり一番日本人の心に訴えるものがあったのでしょう。

ちなみに、向島百花園の初代園主の秋の七草は「トロアオイ、リンドウ、おしろい、カラスウリ、ヒオウギ、ゴジカ、夕顔」だったそうです。

秋の七草は日本固有のもの?


ある研究によると、春の七草も秋の七草も中国由来ではないか、と推測されています。

中国には古来から「七夕祭り」をおこなう風習があり、その時に花を飾るそうです。

山上憶良は702年(大宝2年)に唐に渡り当時の最新学問を研究しています。

その留学中に七夕祭りのことを知った彼が日本でも同じことを始めて、秋の七草になったのではないか、というものです。

確かに7種類とも中国に古くからあった植物ばかりです。

ただ、秋や秋草を愛するのは日本人独特の感性かもしれません。

特にススキのような地味な植物をわざわざ「秋の七草」に入れるというのは、多分日本人以外にはなかなか理解できないでしょう。

更に、昔の人々は春より秋に心惹かれたらしいことが古典などで感じられます。

秋は夏の暑さが引いて涼しくなり、食物の収穫期を迎え忙しいながらも喜ばしい時期ですが、それと同時に長くつらい冬への入口でもあります。

そういったこと全てを感じる心、これが「侘び」「寂び」と言われる日本人独特の感性なのでしょう。

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秋の七草 覚え方


春の七草は言える人が多いですが、秋の七草は元々聞き慣れないので覚えるには少し工夫が要りそうです。

代表的なのが頭文字をつなげた語呂合わせ。例えば
 
「ハスキーなおふくろ」ハギ、ススキ、キキョウ、なでしこ、おみなえし、ふじばかま、くず +ろ。

 「お好きな服は?」おみなえし、ススキ、キキョウ、なでしこ、ふじばかま、くず、ハギ +?

 「ハスキーなクフ王」ハギ、ススキ、キキョウ、なでしこ、くず、ふじばかま、おみなえし (クフ王はピラミッドを作った紀元前のエジプトの王)

 「砂を履き拭く」ススキ、なでしこ、おみなえし、ハギ、キキョウ、ふじばかま、くず

少し下品ですが、インパクトがあって覚えたら忘れないのが

 「ハーフ好きなクズ女」ハギ、ふじばかま、ススキ、キキョウ、なでしこ、くず、女郎花

 「好き?泣く女は…フフッ」ススキ、キキョウ、なでしこ、くず、女郎花、ハギ、ふじばかま

すごく工夫された語呂合わせばかりですね。あと、歌で習ったという人もいます。

 「背高のっぽの女郎花、萩 葛 桔梗 藤袴
  かくれんぼうのなでしこさん、ススキがみんなを呼んでいる」

リズム感のある単語の並び方で、曲がなくても覚えやすそうです。



秋の七草はどこで見られる?


今となってはなかなか七種類全部を身近に見ることはできなくなりました。

野草が多いので、宅地造成などでどんどん刈られてしまっているようです。

野生のものは絶滅危惧種や準絶滅危惧種に指定されている種類もあります。

各地の植物園では毎年秋の七草を鑑賞することができます。

小石川植物園(東京都文京区)、向島百花園(東京都墨田区)、神代植物公園はぎ園(東京都調布市)、東邦大学薬用植物園(千葉県)、富山県中央植物園(富山県)、みずの森(滋賀県)、神戸市立森林植物園(兵庫県)、六甲高山植物園(兵庫県神戸市)、長居植物園(大阪市)、福岡市植物園(福岡県)などなど。

9月から10月にかけて、講師を呼んでの観察会を開いている植物園も多いです。

興味のある方はぜひ行って、日本の秋の「侘び」「寂び」を体感して下さい。

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