植物のこれどっち!?ツツジとサツキの違いとは?
ニラとスイセンを見間違ってしまい、食中毒になってしまったというニュースを聞いた事がありますか?
ずっと昔から最近でもまだそんなニュースが世間を騒がせていると言う事に驚きです。
それだけいくら慣れていても見分ける事のできない植物はまだまだ世の中にたくさんあります。
タイトルにあります、ツツジとサツキ、どちらもわりかしポピュラーな植物なのですが、よくよくみてもどちらがどちらなのか簡単に見分けがつきません。私も同様にパッと違いを見分ける事ができません。
そんなのどっちでもいいじゃんと思わないでください。名の無い花なんて無いのです。
両方の花について違いを知り、身近に咲く花に興味を持つ事で、より四季を感じる事ができ、その事でより生活が豊かになりますよ。
そんな事を考えつつツツジとサツキの違いについてご紹介させていただきます。
ツツジとは?

ツツジ科ツツジ属に属する、主にアジア秘録に生息する植物の1種で、種類によって違いますが、ピンク、紫、オレンジ等の鮮やかな花を咲かせる植物として有名です。
4月から5月の春先に咲く植物であり、ツツジというと知っている方もいらっしゃると思いますが、ツツジの蜜は甘みがあり、昔はおやつ代わりに吸っていたそうです。
ただ、今の時代はツツジの中に毒を持っている種類がいるという事で敬遠されているようです。
そんな日本にもなじみのある花がツツジなのです。
サツキとは?

サツキもまたツツジ科ツツジ属に属する植物であり、これまた日本にも生息する植物で、ピンクなどのきれいな花を咲かせる植物です。
主に山奥の岩の付近に自生するサツキは丈夫で家庭で育てる際も育てやすい植物です。
花をみても全体的にみても同じ植物に見えてしまいます。
分類としても同じツツジ科ツツジ属に分類されますので、同じ植物なのでは?と思ってしまいます。
ですが、実はこのツツジとサツキには意外と多くの違いがあるのです。具体的に次でご紹介いたします。
ツツジとサツキの違い
ツツジとサツキの違いの大きいものを3つご紹介いたします。1つ目はいきなり決定的な違いが、花が咲く時期です。ツツジは4月に一気に花が咲き、5月頃になると新芽が出てくるのですが、サツキは5月に徐々に花が咲き、6月に新芽が出るという事です。
誰もがみてわかる違いがこの開花の時期と咲き方になります。
それとあわせて細かい部分をみていくと大きくあと2つの違いが存在します。
まず1つは葉と花の部分で、どちらかというと葉っぱが固く、表面に光沢があり、葉の大きさが小さいのがサツキ(長さ3cm)。
葉っぱが柔らかく、光沢が無い、葉の大きさが大きいのがツツジ(長さ6cm)
同様に、花が小さいのがサツキ(花の直径4cm)
花が大きいのがツツジ(花の直径6cm)
最後が植物としての特徴の部分です。
全体的にみると樹高が1m程で、低いのがサツキ、
5m以上程まで大きく成長するのがツツジです。
花の性質として、湿気と乾燥に強いのがサツキで、
ツツジは湿気が苦手という違いもありますので、もし、ツツジかサツキを育てたいという方は、樹高と環境に対する強さ、花の咲き方と時期という点に違いがあります。
花を育てる上で、以上の違いをふまえるとサツキの方が全体的に小さくなり、お庭の見栄えを損なわない事と、環境の変化にも強い為、サツキが育てやすいのかと思います。
ですが、春の花が美しい時期に一気にバッと大きな花を咲かせ、すくすくと大きく成長してくれるツツジもとっても育てがいのある花であり、どちらも良い植物ですので、どっちをお勧めするかと言われると迷ってしまいます。
いかがでしたか?
ツツジとサツキどちらもツツジ科ツツジ属の植物であり、見た目も全く同じ両者ですが、細かくみていくと案外違いがあり、葉っぱと全体の大きさ、環境に対する強さ、咲き方そして1番の違いは開花の時期であるという事がわかりました。
植物というのはよくわからないものです。
特殊な環境でしか生息しなかったり、中には、自分が生育する為に他の植物を枯らす毒を出す物の、その毒で自分も枯れてしまうという変わった植物なんかも実は日本に存在するのです。
そんな植物についてご紹介する事で、まだまだ謎の多い植物について特徴を知っていただく事で、自然とふれあうときに、その楽しさをより多く感じる事ができます。その為にまずは身近なツツジとサツキの違いについて紹介させていただきました。
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