寒椿と山茶花の違いってどういうところ?見分け方はある?

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寒椿と山茶花(サザンカ)の違い、わかりますか? 冬になるといつも「どっちがどっちなんだろう?」と悩んでしまいます。そこで、違いを調べてみました。

寒椿と山茶花の違いって何?

実は、椿には大きく分けて三種類あります。「椿」「寒椿」「夏椿」です。
椿・寒椿・山茶花は開花期が重なり、更に似た花に「チャノキ(茶の木)」というのまであるのです。

学名で見てみると
・椿 Camellia japonica ツバキ科ツバキ属
・寒椿 Camellia sasanqua cv /Camellia hiemalis ツバキ科ツバキ属
・山茶花 Camellia sasanqua Thunb ツバキ科ツバキ属
・茶の木 Camellia sinensis ツバキ科ツバキ属
・夏椿 Stewartiapseudocamellia ツバキ科ナツツバキ属

つまり、寒椿と山茶花は非常に近い品種ということになります。現在多く生えている寒椿は日本固有の種で、山茶花の園芸品種、椿と山茶花の交雑種、中国種との交雑種など、色々な説があります。

椿と山茶花は花びらのつき方やおしべの形、花の散り方が違うのですが、寒椿は椿という名がついていても、山茶花とほぼ同じ特徴です。

それぞれどんな植物?いい見分け方はある?

原種は違いがわかりやすいのですが、現在は園芸種が増え、見た目は全くわからないものが増えています。下に書いたのはあくまで一般的な特徴と考えて下さい。

①椿(Camellia japonica)ツバキ科ツバキ属
tsubaki
花期:2月~4月(原種)
   9月~5月(園芸品種)
花形:一重・カップ型(原種)
一重・八重(園芸品種)
花の開き方:平開にはならない
   少し内側にまとまっている
おしべ:筒状になる
子房(おしべの付け根にある膨らんだ部分)の毛:なし
花色:紅(原種)  
紅・紫・ピンク・白など(園芸種)
落花:花の根元から全部落ちる
香り:あまりない
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②寒椿(Camellia sasanqua cv)(Camellia X hiemalisNakaicvs.)ツバキ科ツバキ属
kantsubaki
花期:10月~2月
花形:多くは八重、千重咲き
   ただし、一重のものもある
花の開き方:平開する(写真の左側  のように、全開する)
おしべ:筒状にはならない
子房の毛:あり
花色:紅・白・桃・紫など
落花:花びらとおしべがばらばらに  落ちる
香り:強い

 ※2つ学名があるのは、「寒椿群」と「中国原産」の2種類があると考えられているからですが、中国原産かどうかははっきりしていません。
 ※「寒椿群」は立ち性(椿・山茶花系)で「立ち寒椿」と呼ばれています。
  一方中国原産とされるほうは矮性で樹高が低いのが特徴です。

YouTube:寒椿の花が見ごろ 

③山茶花(Camellia sasanqua Thunb)ツバキ科ツバキ属
sazanka
花期:10月~1月
花形:一重(原種)
一重~半八重で花弁数が少  ない(園芸種)
花の開き方:平開する
おしべ:筒状にはならない
子房の毛:あり
花色:紅(原種)
白・ピンク・紫・赤など(園        芸品種)
落花:花びらが一枚ずつ落ちる
香り:強い

このように見てみると、寒椿と山茶花を別物として捉えることはほぼ不可能で、花びらの数が寒椿のほうが心持ち多いといった差くらいしかありません。

園芸種になると専門家でも見分けがつかないことがあり、寒椿は山茶花の一種と捉えることが主流になっているようです。

寒椿は元々は椿と山茶花が交雑して出来たと考えられる「獅子頭(ししがしら)」のことを指しました。それが、獅子頭からいくつもの園芸品種が作られ、それらすべてを「寒椿」と呼ぶようになったのです。

この「獅子頭」に関しては異説もあります。中国原産だという説、山茶花のみから生まれた園芸品種だという説、中国のユチャ(油茶:中国揚子江からラオス・ベトナムに生えるツバキ属の一種。山茶花と近縁)と椿との雑種という説もあるのです。

上の②で書いた、寒椿の学名2種類についてですが、Camelliahiemalisという学名のものがこの獅子頭を指すようです。これは矮性で背が低い品種です。Camellia sasanqua cvというのは獅子頭から出た園芸品種のことで、上に伸びる性質が強いという特徴があります。これは椿や山茶花も同じです。(ただし、矮性の椿もあります)


椿と山茶花は「子房」と呼ばれるおしべの一番下の膨らんだ所に白い産毛のような毛が生えているか、花の散り方はどうか、香りが強いか、でほぼ特徴が分かれていますから、確実ではなくても大体見分けをつけることができます。

ただし、椿自体が日本古来の種と中国原産の種の交配が進み、現在日本だけで500種類ほどあるとされています。山茶花の特徴を持った品種もありますから、この3種類を分けるのはますます難しくなりそうです。

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