ハーフ好きなあなたは白人コンプレックス?
ハーフ芸能人が多く出てきて、どなたもお美しく、「ハーフってかわいいなぁ、ハーフに生まれたかったなぁ」なんて憧れたりしてしまいます。
とある妊婦さん向け雑誌を読んでいても、赤ちゃんモデルはほぼハーフ。
ファッションカタログに至っては、モデルはほぼ白人の方。
白人の方に憧れたり、うらやましく思うことを「白人コンプレックス」というのだそうです。
あなたも白人がうらやましいですか?
外国人は憧れの対象
田舎で育ったこともありますが、「外国人」を初めて見たのは小学校5年生の修学旅行です。
県庁所在地まで大型バスで行ったとき、バスが信号待ちをしていたところ、同級生のひとりが歩道を歩いていた白人女性二人を見つけて「あっ!外国人」とつぶやいただけで子供たちが一斉に歩道側の窓にかけ寄り、バスの窓を開けて「ハーイ!」と大声で白人女性達に手を振ったことがありました。
まるで大物芸能人を見つけたかのように大騒ぎする一台のバスに彼女達はビックリしながらもニッコリ笑って手を振り返してくれました。
周囲に日本人しかいない田舎の小学生には、白人女性はテレビの中の人。
女の子の間では「リカちゃん」「バービー」などの金髪の人形が大人気で、やはり白人は憧れだったのだと思います。
またそのバスから手を振った時の彼女達の対応もスマートで、しばらく彼女たちの話で車内はもちきり。
同じ外国人でもアジア圏の方だったら、いくら外国人だとわかってもここまでのヒートアップはなかったと思います。
今は近くに外国の方は案外いらっしゃるので、見かけても大騒ぎしませんが、気が付くと無意識にその方を目で追っているので、「自分も白人コンプレックスなのかな」と時々考えます。
やっぱり、鼻筋の通った顔と足の長さ・・・憧れます。
今は白人がうらやましい時代
江戸時代は鎖国によって、一部の地域を除き「外国人」を一般庶民は見たことがないため、白人が素敵だなど思いもしなかったでしょう。
時代劇でペリーが来航したときの瓦版にはものすごい形相の似顔絵が出てきます。
本当にそれが巷に撒かれたものなのかは知りませんが、それだけ日本人にとって外国の人は脅威であり、憧れるという感情には程遠かったと思います。
江戸時代以前は鉄砲の普及などでしばしば外国人の商人や宣教師たちが出てきますが、彼らは「南蛮」と呼ばれています。
「蛮」という文字が入っているので、この「南蛮」という言葉を当てた人物は外国人に対して憧れるような感情はなかったかもしれません。
対して中国や韓国とは古代から交流があり、奈良時代や平安時代などは遣唐使や遣隋使が派遣されたことから「中国コンプレックス」だったのでしょう。
実際中国へ行きそのまま留まって勉学をして官位を授かる人もいたようですし、帰ってきた人たちも中国のすばらしい文化を持ち帰っています。
明治になると欧米の便利な文化を取り入れはじめます。蒸気機関車や建築物だけでなく、衣類も影響されました。
日本人はきっと着物より華やかで脱ぎ着しやすい洋服に魅せられたのではないかと思いますが、イマイチ日本人の体形ではしっくりこない。
いいなぁ欧米人はドレスが似合うわ・・・欧米人が着る背広のなんて紳士的なこと・・・。
いつしか比較的足の長い欧米人へ憧れるようになった・・・「隣の芝生が青く感じるようになった」のではないかと勝手に想像しています。
日本では「色の白さは七難隠す」と言われています。
今でも「色が白い」「足が長い」は女性の憧れ。スタイルのいい白人を見て羨ましく思います。
鼻筋の通った男性も素敵ですよね。
白人、黒人、黄色人、みんな自分達に合う文化を開いてきました。
環境や美の基準も元々違うため、その地域の人間に合う服が作られました。
洋服が欧米の方々に似合うのはあたりまえ。
着物は断然日本人が似合います。
似合う体形なのです。
今や日常的に着るのは洋服。洋服を着ていかに自分がかっこよくなれるか。外国人モデルやハーフのモデルを見て、コンプレックスを持ってしまうのも仕方ない時代なのかもしれません。
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