ホヤの味は?食べ方は?
ほやって聞いた事ありますか?
いわゆる海に生息する生き物であり、宮城県、岩手県では当たり前に食されるいまいち全国に浸透しない郷土料理です。
というのも、ホヤの別名は「海のパイナップル」と呼ばれており、味は海の味が濃厚にしっかりと伝わる味です。
ですが見た目が非常に気持ち悪く、「オレンジ色でぶよぶよしている何か」としか言い表す事ができないのです。
何となく聞いた事があるという方は多くてもなかなか全国に浸透しないのもそんな見た目が大きいのではないかと考えます。
ですが鮮度の良さ、調理法によってとてもおいしい食材にもなります。
そして宮城県にお住まいの皆さん、「これ食べるの?えぇ‥‥」という声を全国から少しでも少なくする為、ホヤについてご紹介させていただきます。
ホヤとは?
ホヤをご存じない方はどんな生物か、という事を簡単には説明できません。画像を見ていただければわかる通り他に例えようの無い見た目をしており、ホヤはホヤなのです。
ではそんなホヤについてなのですが、生まれたばかりの頃はオタマジャクシのような姿で自由に海を泳ぐそうです。
成長すると海底野岩に張り付き、植物と見間違うような姿で生活をする非常に変わった生き物です。
ただ、生き物ですので、心臓や消化器、生殖器等はきちんと機能しています。
他にも有性生殖と無性生殖を同時に行えたりと、とっても変わった生き物です。
ですので、他の生き物とは似ても似つかない生き物です。ではそんなホヤは一体どこに生息していてどこで収穫されるのでしょうか?
なんで東北の宮城県と岩手県で食されるの?
実はこのホヤは養殖もされており、宮城県と岩手県、青森県と北海道で行われて全国へ出荷されます。ただ、ほとんどが東北なのが現状です。
一体どのくらい養殖されているのかというと、宮城県で4070t、北海道で1000t、岩手県で230t、青森県でも50t近く養殖されています。
よく他県の方は「なんでこんな物食べるの?」と聞く方が多いですが、おいしいから食べるのです。
日本の北は北海道、南は九州という非常に幅広い地域に生息している物の、産地自体もやはり栄養が豊富だと言われる三陸産が非常に多く、ホヤの大きさも大きいです。
ホヤのレシピ
お待たせいたしました。ホヤの食べ方を私自ら厳選し3つご紹介します。と、その前に、ホヤのさばき方なのですが、包丁さばきに自信が無い方でも非常に簡単で、まずは根元部分を切り落とし、縦に半分に切ります。
そうしたら皮をぺろっと剥いて中身の黒い部分を尾取り除いてからよく洗えば簡単にホヤの下準備が完了です。
焼きホヤバター
ホヤの定番の食べ方です、普通に焼いて塩こしょうで食べるのが一般的ですが、今回はバター焼きをご紹介させていただきます。まずは下処理したホヤを熱したフライパンにいれ、調理酒と塩こしょうを入れます、火が通ってきた所にバターを投入します。バターがホヤにしみ込んだら完成です。
宮城県民定番の食べ方なのですが、それにバターを入れる事でより食べやすい焼きホヤになります。
ホヤの酢の物
ポピュラーな食べ方の1つです。下準備をし、1口大にホヤを切ります。キュウリを切って塩揉みしたら、酢と砂糖と醤油を1対1で混ぜ合わせてたれを作り、ホヤとキュウリを入れたら完成です。
そのまま食べると生臭いホヤですが、酢によって食べやすくなるため、宮城県民の夏の定番の1品です。
ホヤの天ぷら
調理法といっても下準備したホヤをそのまま天ぷらにするだけです。ただ1つ付け加えるとすれば、どうしてもホヤの生臭さが苦手な方は、ホヤを大場で巻いてから揚げるとよりおいしく食べる事ができます。
ホヤを県外の方にお勧めする際に、ホヤが苦手な方が1番食べやすい食べ方は天ぷらという私の中での感触があります。
というのも、ホヤの味が苦手という方に1番多いのが独特の生臭さですが、天ぷらにする事でその生臭さを1番消してくれる調理法です。
以上の3つがおすすめのホヤの食べ方になります。ぜひ試してみてください。
いかがでしたか?
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