ひじきにヒ素が含まれている?食べても大丈夫なのか?

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日本の家庭の食卓には、昔からひじきの煮物やサラダが並びます。カルシウムや鉄分など栄養素が多く含まれ食物繊維も豊富なので、健康に良い食品と言われていました。
しかし2004年に英国食品規格庁は、「ひじきは無機ヒ素が多く含まれるので食べないように」と勧告しました。
ひじきを食べると危険なのでしょうか?


ヒ素って何?

ヒ素は過去に食中毒事件に使われた事があるので、名前を聞いたことがある人は多いと思います。
ヒ素は農薬や木材の腐敗に使用され、生物に対する毒性が高い物として知られています。ヒ素は単体でも化合物でも人体に非常に有害な物質で発癌性がある事もわかっており、発癌性に関しては最もリスクが高い「グループ1」に分類されています。


ヒ素が人間の体に及ぼす影響は?

ヒ素を人間が摂取すると「ヒ素中毒」に罹ります。
「ヒ素中毒」はヒ素の生体毒性によって生じる病態で、「急性ヒ素中毒」と「慢性ヒ素中毒」があり、この二つは全く違う症状を発生させます。
急性ヒ素中毒では摂取直後より、腹痛・嘔吐・発熱・痙攣などを起こし、重症の場合は意識混濁や多臓器不全を起こします。
慢性ヒ素中毒は、ヒ素が人体に侵入してから数年~十数年経過してから発症します。
遅い例では四十年以上経過してから発症した例もあります。症状は皮膚の色素沈着をはじめ、皮膚癌・肺癌・腎臓癌・膀胱癌が主なもので、癌以外では肝硬変や肝障害を発症します。


ひじきにヒ素が含まれているって本当?

英国食品規格庁の発表により、日本の保健所や日本ひじき協議会などが様々な調査を実施しました。
まずスーパーマーケットなどに売っている国産・外国産の乾燥ひじきを購入して、そこに含まれるヒ素の含有量を調査しました。すると乾燥ひじき1kgあたり30~120mgのヒ素が含有しており、その内25%が有機ヒ素で残りの75%は悪影響が大きい無機ヒ素でした。
他の海草の調査では1kgあたりのヒ素の含有量は10mg未満なので、ひじきは他の海草と比べてヒ素が含まれる量が圧倒的に多いことがわかります。
調査の結果、ひじきには多くのヒ素が含まれていました。
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ひじきは食べると危険なのか?

調査の結果、乾燥ひじきは多くのヒ素を含んでいます。日頃私達はひじきを調理するときに、水でもどしてから使います。
これにはヒ素の量を減らす効果があるのか、調査した資料がありました。
乾燥ひじきをたっぷりの水で30分戻すと、総ヒ素量の約40%が水に流れ出します。そして60分ではさらに10%以上、水戻ししたひじきを約5分茹でるとさらに10%程度流れ出す事がわかりました。
乾燥ひじきは水戻しをしてから茹でて調理をすると、ヒ素の量を減らす事が出来ます。


さいごに

乾燥ひじきには確かにヒ素が多く含まれていることがわかり、ヒ素は中毒性・発癌性がある危険な物質です。
急性中毒症状を起こさなかったからと安心していると、十数年経過してからさらに深刻な慢性中速症状を起こす事がわかりました。
これを知ると、ひじきを食べる事に恐怖を感じます。

しかし日本の厚生労働省は、体重50kgの健康な成人は1週間に乾燥ひじきを24.83gまでなら食べ続けても深刻な影響は起きないと発表しています。
ひじきにはカルシウムや食物繊維などを多く含んでいるので、上手に利用したい食品です。調理をする時に次の事を守ると、ヒ素の含有量を減少させられるので安心して食べられます。
・たっぷりの水で30分以上水戻しをする
・戻した時の水は調理に使わず処分する
・水戻しの後は流水で良く洗う
・調理をする時は水戻しの後に5分以上茹でてから使う

最近はスーパーマーケットなどで「水戻し不要」と記載された缶詰やパックのひじきが販売されています。これは乾燥ひじきを水で戻したものなので、改めて水戻しをする必要はありません。しかしこれを調理するときは、流水で良く洗ってから使ってください。

YouTube 「ひじき」が海外では危険な食品と認定!その理由とは


YouTube 豊洲市場 地下空間の地下水に“微量のヒ素”(16/09/17)


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