産後のお腹が戻らないのはどうしたらいい?
妊娠中、「赤ちゃん産んだら元の体形。妊娠前のジーンズがはける!」と思って過ごしてきたのに、実際産んだ後ジーンズが入らない・・・。
これは産後あるある。赤ちゃんもうお腹にいないのにどうして・・・もしや太った?
お腹ポッコリの原因
よくよく見てみると、一番入らない場所はやはりお腹。お腹に脂肪がついたのか、それともほかに原因が?そうです、人によっては太ったことも原因の一つかもしれませんが、大きな原因は妊娠中に変化した自分の体。
中でも子宮はポッコリお腹の大きな要因。赤ちゃんを産んだからといって、子宮は風船がしぼむ様に瞬時に縮むわけではありません。
妊娠前の大きさに戻るのは出産から一か月ほど後。妊娠前の子宮の大きさは鶏の卵くらいだといわれています。赤ちゃん一人が入っていた子宮を一か月かけて鶏卵くらいの大きさまで縮めるのですから、お腹がポッコリしてしまうのもしかたありませんね。
この一か月の間に、きちんと鶏卵くらいの子宮に戻すことが、スタイルの問題だけでなく今後の体調を左右することになります。
子宮をもとに戻すために
産褥期は必ず医師の指示に従い、安静に過ごします。とはいえ、赤ちゃんのお世話もあるしお祝いに来てくれる方の来訪もありますので、なかなかゆっくりできないかもしれませんが、何もない時間はできるだけ赤ちゃんと一緒にお昼寝するなど体を休めるようにしてください。無理をすると子宮の戻りが悪くなることもありますよ。
母乳が順調に出る方は赤ちゃんに母乳をしっかりあげてください。赤ちゃんが乳首を吸うことで、オキシトシンというホルモンが分泌されます。
このホルモンが子宮の収縮に一役買ってくれます。ただ、子宮が収縮するときの痛みもあります。
産後の子宮が縮むときの痛みを後陣痛といいます。この後陣痛は第一子より第二子以降のほうが痛いともいわれていますが、これも程度は個人差があるかと思います。授乳をするとお腹が痛く感じるのは子宮が順調に縮んでいることでもあります。
効果的なエクササイズなど
入院中に行うところも多いと思いますが、産褥体操というものがあります。
毎日少しずつ動きを増やしていきます。産後は疲れていて寝ていたくもなりますが、医師が産褥体操をはじめてもよいということになったら是非やってみてください。最初は簡単な呼吸や手足を動かすくらいから始めます。
体操をすることで血行が良くなり、母乳も出やすくなるかもしれません。腰痛・血栓症予防にもなるそうですよ。むくみの改善にもなります。
無理をしない程度の運動は体を守るためにも必要なことです。
帝王切開の方は遅めに始めます。医師や助産師に聞きながら無理のないように体を動かしていきましょう。
また、骨盤の体操もお勧めです。出産のため、骨盤が広がっているかと思います。広がったままにしておくと、そこに肉がつきやすくなるのだとか。骨盤は内臓を守るうえでも大切な場所。正しい位置に戻してあげることは大切なことなのです。
「骨盤ダイエット」って時々聞きますよね。これは出産したママにこそやってほしいダイエット。骨盤をきちんと戻すことによってお腹もお尻も引き締まるそうです。ただし、産んですぐはじめるのではなく、産後の経過を考慮して無理をしないことが大切です。
産後のお腹がぽっこりしているのは実は子宮や骨盤のせいだけではなく、妊娠したときに蓄えた栄養や、お腹をささえるためについてしまった皮下脂肪の問題もあります。
しかし、赤ちゃんがお腹から出た以上、あとはママの体は母乳などが出ていくのみ。母乳育児をしているといくら食べても太らない、なんて話もよく聞きますよね。
実はダイエットは産後が一番成果がみえる時期。出産直後のお腹にはショックをうけるかもしれませんが、これをへこませてやる!という意識で頑張ってください。
ただし、食事制限のダイエットはいけません。摂取した栄養は母乳にも関係してきますし、ママが倒れたら元も子もありません。水分補給はこまめに。食事は一日三食、バランスの良い食事を心がけてください。
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