膿栓ができる原因は?なくす方法はあるの?
「膿栓」というものをご存じですか?
咳払いした時などに口内から出てくる、白くて臭い塊の事なのです。豆腐か何か?と思って鼻を近づけてみると恐ろしく臭い!
こんなものが口の中から飛び出して来たらぞっとしますよね。一体何なのでしょうか。
「膿栓」てどんなもの?
「膿栓」別名「臭い玉」は、実は誰にでもあるものだそうです。
なので病気の心配をする必要はありません。
これは、喉の奥にある扁桃腺(正式名称は「扁桃」)などが、外から侵入しようとする細菌やウイルスを殺してくれた証拠なのです。
この膿栓の中には細菌などの塊のほか、脂肪酸、リンパ球、食物のカスなどが詰まっていて、直径1ミリくらいから、大きい物は数センチサイズまであるようです。
色は乳白色のほか、薄黄色や黄緑色などで、つぶすと「下水道が逆流した時のような臭い」だそうです。
特に冬は空気が乾燥しているため、ほこりや塵が口の中に入りやすくなります。
また外出したら細菌やウイルスもたくさん入りますから、膿栓の量が多くなったり大きくなったりするようです。
タバコを吸う人にも出来やすいと言われていますが、タバコの煙が口腔内に入る訳ですから当然かもしれません。
口呼吸をする人は特に出来やすいというのも、わかりますね。
口の中のどこに出来るの?
のどの奥、扁桃と呼ばれる両側のくぼみ部分で作られ、溜まっていくようです。
口を大きく開け、舌をぐっと下に引くとM字型の、いわゆるのどちんこからつながっている部分の両端の裏あたりです。
誰にでもあるということですが、出来にくい人もいますし、喉の奥に落ちて飲み込んでしまって気づいていない人もいます。
できているとどうなるの?
口臭の原因のひとつ、と言う人もいれば、ほとんど関係ない、という人もいます。
ただ、口の中から出てくるまでは全く臭わない、ということはないはずですので、日頃から口臭が強い人は疑ったほうが良いでしょう。
口臭は、ほかに舌苔や歯周病が原因とも言われています。
舌の上が妙に白かったり黄色かったりしたら、それも口臭の原因になります。
歯磨きや舌磨きをしたのにすぐ強い口臭を感じた場合は、この膿栓が原因と考えられます。口の中を確認して白っぽいものが喉の奥にあったらまず間違いないでしょう。
取り方はあるの?
口臭はきついし喉に何かがこびりついたような違和感がある、となると取りたくなりますが、あまり自分ではやらないほうが良いようです。
乱暴にやると喉の粘膜や扁桃腺を傷つけてしまいます。
ネット上では、耳かきや綿棒で取ったりシャワーの水圧で取ったり吸引器を使ったり、と様々な方法が載っていますが、ばい菌が入って腫れた、という人もいますので気をつけて下さい。
アメリカの商品で、歯間の汚れを取るシリンジという注射器のようなものがあり、これが膿栓取りに非常に良いそうなのですが、現在既に製造中止となっています。
ただ、似たような商品はあるので、歯科医に相談してみるのも良いかもしれません。
出来ないようにする方法はあるの?
膿栓はウイルスや細菌などの死骸ですから、それらを口腔内に留めないようにするのが一番です。
・歯磨き―正しい歯磨きは1回5分位と言われています。
一度歯科で衛生士さんに正しい磨き方を教わって、面倒でも一日3回きちんと磨くと良いでしょう。
デンタルフロスなどで歯間につまった食物のカスも取るようにすると、歯周病予防にもなって一石二鳥です。
・うがい―カテキンには細菌の増殖を抑える作用があるので、緑茶や紅茶でうがいをすると効果的です。
・扁桃腺を切除する―耳鼻咽喉科で膿栓を取ってもらうことができますが、あまり頻繁にできるようなら扁桃腺を取ってしまう方法もあります。
切除すると、膿栓が出なくなることが多いそうです。ただ、この扁桃腺は口から入って来た細菌が体内に侵入しないように防衛するためのもの、と言われています。
ですから簡単に取ってしまって良いものかどうか、疑問が残ります。
また、歯磨きというより歯茎磨きなのですが、下の歯茎の内側を、柔らか目の歯ブラシが届く限り奥まで磨くと良いという人もいます。
毎日やっているうちに膿栓が出なくなったということですから、試してみるのも良いかもしれません。
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