尾てい骨が痛い!これは怪我?それとも病気?
座ると尾てい骨が痛くなるから長時間座れない人や、尾てい骨が痛すぎて仰向けでもうつ伏せでも眠れないと言う人がいます。
日頃は尾てい骨の事は全く気になりませんが、転んだりしていないのに急に痛くなったという人もたくさんいます。
これらの症状の裏には、何か大きな病気が隠れているのでしょうか?
尾てい骨はどこにある?
尾てい骨は、お尻にあります。手で触るとお尻の割れ目の上の、出っ張った硬い骨が尾てい骨です。ここは大昔はしっぽだった部分です。
長い年月をかけて人の体は進化を重ね、しっぽは無くなりました。
ここには尾椎が3~6個が一塊になって残っています。尾骨とも呼ばれています。
尾てい骨が痛い場合、病気の可能性はある?
尾てい骨は筋肉や脂肪で覆われていない場所にあるため、骨折しやすい骨でもあります。スノーボードやスケートで転んでしりもちをついた時、道を歩いていて段差を踏み外してしりもちをついた時などに骨折やひびが入ります。そして転んだ覚えが無くても、急に強い痛みを感じるようになる事もあります。
尾てい骨が痛くなる主な原因を、次に説明します。
① 尾てい骨の打撲・ひび・骨折:
尾てい骨は前にも書いた通り、転んでしりもちをついた時に打撲や骨折をします。打撲ではアザになり、最初は痛みが強くても次第に軽くなってきます。
しかし痛みがなかなか治まらない場合は、骨折やひびの可能性があります。
歩いている時は大丈夫でも、うつ伏せや仰向けで寝ると激しい痛みが起こる場合は骨折かもしれません。
骨折やひびでは、痛みが強すぎて排尿が出来なくなる事があります。
② 妊娠・出産:
女性が妊娠して3か月程度経過すると、ホルモンが分泌されて骨盤の靭帯が緩みます。
これは赤ちゃんが産まれる時に産道を通りやすくするための準備です。靭帯が緩んで産道を広くするので、骨盤がズレて痛みが起こる場合があります。
また、出産後に尾てい骨の痛みが出現する場合もあります。
産後は逆に妊娠前の体に戻ろうとするので、骨盤が動いて痛みが起こります。
そして授乳などで座って過ごす時間が長くなると、骨盤や尾てい骨を圧迫して痛みが起こる事があります。
③ 長時間同じ姿勢や筋力の低下による骨盤の歪み
長時間すわっていると、尾てい骨を圧迫して痛みが起こります。
長時間同じ姿勢やおかしな座り方がくせになっている場合でも、骨盤がゆがんで痛みを起こします。
特に骨がもろくなった女性は、尾てい骨に長時間体重のほとんどの重さがかかると骨折します。
④ 脊柱管狭窄症・椎間板ヘルニア:
脊柱管が狭くなり中を走る神経を圧迫すると、付近の足や腰に痛みやしびれが起こります。
椎間板ヘルニアでも椎間板が神経を刺激して、腰痛や足の痛み・痺れを起こします。
⑤ 尾てい骨の腫瘍:
腫瘍の場合、最初は軽い腰痛から始まります。
しばらくすると寝ている時に尾てい骨が痛くなり、進行すると歩行中や排尿時にも強い痛みが起こります。
まとめ
座っていると尾てい骨が傷む場合は、ドーナツ型のクッションを使うと尾てい骨の圧迫が避けられて痛みが和らぎます。しかし痛みが何日も続き仰向けやうつ伏せで寝ると強い痛みを感じる場合は、骨折しているかもしれません。
尾てい骨を骨折してもギプスで固定できないので、安静にして良くなるのを待つしかありません。
しりもちをついただけで骨折しやすい場所なので、転倒しないように注意が必要です。
また、尾てい骨の痛みの他に足のしびれや歩行中などの強い痛みが後から出て来たら、怪我ではなく骨盤内の何かの病気に罹っているのかもしれません。
尾てい骨の痛みが気になり数日たっても治らず違う症状が起こり始めたら、整形外科などで検査や診察を受けましょう。
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