子供の舌の口内炎、何が原因かわかりますか?
子供はちょっとしたことで食欲をなくしやすいですが、口内炎もその原因のひとつです。
痛みがひどいと機嫌が悪くなってしまったり、泣いてしまったりする子もいますね。
特に舌先にできた口内炎は、飲食をしたり口を使ったりすると痛みやすいので、親御さんにとっても悩みの種です。
子供の口内炎は見ているだけでかわいそうになります。早くどうにかしてあげたい!子供の口内炎の原因と対策をご紹介します。
口の中は炎症しやすい
よく舌に口内炎ができる子もいますが、口内炎は頬の内側、歯ぐきや唇など、口の中やその周辺の粘膜に起こる炎症の総称です。
特定の場所にできる場合は、歯ぐきにできれば「歯肉炎」、舌にできれば「舌炎」、唇にできれば「口唇炎」、口角にできれば「口角炎」と呼ばれます。
口の中は、食事や呼吸、会話をするために常に外気と接しているため、ほこりや細菌・ウイルスなどが付着し侵入しやすい部分のため、侵入した細菌などによって炎症を起こすのです。
口内炎のタイプ
お子さんが「口な中が痛いよ」と言ってきたり、食欲がないなど様子がいつもと違ったら、まずはお口の中を確認。
口内炎は、大きく分けて4つのタイプがあります。
口内炎があったら、どのタイプの口内炎かチェックしましょう。
・アフタ性口内炎
一般的にもっともよくあるタイプです。
はっきりとした原因はわかっていませんが、疲労や免疫力の低下、ストレス、睡眠不足、栄養不足などが原因と考えられています。
赤く縁取られた2~10mm程度の丸くて白い潰瘍が、頬・唇の内側・舌・歯ぐきなどにできます。若い人に多くできる傾向があります。
・ウイルス性口内炎
口の中に入ったウイルスや細菌が原因の口内炎です。
ヘルペス性口内炎やカンジタ性口内炎などがあり、口の粘膜に小さな水疱がたくさんできます。
発熱や強い痛みを伴うことがあります。
特にヘルペスは、子供がかかりやすいウイルスとしてご存知の親御さんも多いのではないでしょうか。
ヘルペスの場合、全身のどの部分にも感染しますので、お子さんが口内炎を触った手で他の場所を触らないように注意が必要です。
・カタル性口内炎
物理的刺激や口の中の不衛生が原因の口内炎です。
子供の場合は、口の中に指や異物などを入れたりすることで口内炎ができてしまいます。
また、歯の矯正器具が合わず口の中にキズを作ってしまったり、熱い物を食べた時に出来たやけどで粘膜を傷つけてしまうことも原因になります。
口の粘膜が赤く腫れ水疱ができます。
唾液の量が増えて、口臭が発生する場合もあります。
・その他の口内炎
特定の食べ物や薬品、金属などに反応して起こるアレルギー性口内炎などがあります。
もっともよくみられるのはアフタ性口内炎ですが、子供がかかりやすいヘルペス性口内炎、ヘルパンギーナや手足口病なども口の中に口内炎や小さな水疱ができます。
ウイルス性口内炎は早めに病院に行きましょう。
アフタ性口内炎の対策
では、もっともなりやすいアフタ性口内炎の対策方法をご紹介します。
アフタ性口内炎は自然治癒する場合が多いですが、少しでも早く良くなるように対策しましょう。
アフタ性口内炎は基本的には大人も子供も同じ対応で大丈夫。口内炎でご自身がお悩みの親御さんもぜひお試しください。
まずは、こまめに歯磨き・うがいをして口の中を清潔に保ち、細菌を減らしましょう。
うがい液を使って殺菌してあげるとより効果的です。
ただ、うがい液は独特な味がするので苦手な子供のほうが多そうですね。
無理せず、歯磨き・うがいだけでも良いので、口の中の清潔を心がけましょう。
小さな子供は、うがいが上手にできないでしょうから、口が乾かないように、こまめに水やお茶を口に含ませてあげるだけでも効果があるそうですよ。
そして、しっかりと睡眠時間をとってからだを休ませてあげましょう。
疲れがたまっていると治りが遅くなります。
風邪などで体力が落ちている場合は、しっかりと休んで風邪を治しましょう。
また、精神的な疲れやストレスを溜め込んでいないか、気にしてあげましょう。
大人も疲れているときは口内炎ができやすいですよね。日常生活で疲れるのは大人だけでありません。
子供たちも、幼稚園や小学校など彼らなりの社会があって、そのなかで頑張って毎日過ごしているのです。
悩み事がないか、口内炎をきっかけに会話してみるのも良いかもしれませんね。
口の中の粘膜を修復してくれて、免疫力も高めてくれるビタミンBやビタミンCを摂取するのも効果的です。
大人の場合はサプリメントに頼るのも一手ですが、子供は出来るだけ普段の食べ物から摂取させてあげたいですね。
ビタミンBを多く含む食べ物は、うなぎ、レバー、青魚、卵、納豆など
ビタミンCを多く含む食べ物は、赤ピーマン、レモン、キウイフルーツ、ブロッコリー、海苔など
口内炎はまれに病気のサインであることもあります。あまりにも長引く場合や、いつもの口内炎と様子が違う場合は、病院に連れて行きましょう。
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