バビンスキー反射で何がわかる?

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バビンスキー反射」という言葉を知っていますか?

特に新生児の足が正常に機能しているかどうかを調べるために使われている検査と、その検査で起こる現象のことです。

非常に正確に判断ができるので、新生児の神経系異常を発見するための検査として、日本では広く行われています。

どんなことをするの?どんな反応が出るの?


足の裏を、とがった棒などでかかとから爪先にむけてゆっくりとこすり上げます。

普通、大人にこれをすると何の反応も出ないか、足の指が足の裏側に曲がります(足の指でグーを作ったような感じ)。

ところが乳児におこなうと、足の親指は足の甲側にゆっくりと曲がり、他の4本は扇のように外側に広がります。

これは2歳くらいまでの幼児には普通に見られる、正常な反応です。

加齢と神経系の発達に従って現れなくなっていくのですが、2歳過ぎてもこのバビンスキー反射が出る場合(陽性といいます)、神経伝達路(錐体路)の異常がある可能性があります。

これは元々大人の病気に対して発見されたものです。

フランスの医師バビンスキー(Babinski。フランス語読みではババンスキー。1857年~1932年)が自分の患者の足の裏を触っていると、脳や脊髄に障害があって運動麻痺を起こしている患者にのみこの反応が出ることを発見しました。

それ以降、中枢神経(大脳・小脳・脊髄など)や神経伝達路に障害があるかどうかを調べる有効な手法として世界に広がったのです。




2歳以上に反応が出るとどうなの?


脳と脊髄(中枢神経系)には神経伝達路が何種類かあります。

そのうちの一つが錐体路(すいたいろ)と呼ばれ、筋に運動させる指令を脳幹や脊髄に伝えています。

この錐体路や中枢神経系のどこかに異常が起きると、動かしたいと思っても運動が出来ないという現象が起こり、麻痺や筋力低下という症状が出るのです。

ですから、2歳以上の子供や大人のバビンスキー反射が陽性だった出た場合、脳や脊髄に障害を起こしている可能性が高い、ということがわかります。

同じ麻痺でもヒステリー患者などほかの病気の場合はこの反応が出ません。

この症状が出ると足の指が反ってしまうので、歩行がとても不安定になります。

地面を蹴ったり足の指を踏ん張ることができないので、転倒しやすくなります。

幼児も全く同じですね。

幼児の場合はこの陽性反応が脳と脊髄・神経伝達路が未発達なために起きるので、成長とともに発達するとこの現象がなくなるのです。

新生児には他にも反射があるの?


バビンスキー反射だけではありません。お母さんのお腹の中にいる時から色々な反射=反応をしているのです。

①モロー反射
大きな音を立てたり、新生児の頭を急に落下させると、両腕足を伸ばし、前にあるものを抱きしめるようなしぐさをします。

生後3~4ヵ月でなくなります。

②吸啜(きゅうせつ)反射
新生児の口の中に指を入れると、その指を力強く吸う反応です。規則的に吸います。通常生後6か月くらいでなくなります。

③ルーティング反射
口や頬の回りに触れると、そちらの方に顔を向け口の中に入れようとする反射。

吸啜反射と同じで、おっぱいを探しすぐ飲めるように、最初から持っている反応だとされています。

通常は生後6か月くらいまでの反射です。

④手の把握反射
新生児の手の平に指を置いて押すようにすると、その指を握る反射です。

母親にしがみつき落ちないようにするための反応だと考えられています。生後6か月くらいまでの行動です。

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⑤足の把握反射
足底を押すと、足の指が底側に丸く曲がる反応のこと。

手の把握反射と同様、母親にしがみつくための反応だとされています。通常10か月頃でなくなります。

⑥踏み直り反射
新生児を立たせてから前に倒すと、規則的に足を踏み出す反射。生後9か月程度で消失します。

⑦自立歩行反射
新生児を立たせて少し前かがみの姿勢をさせた時に、足が交互に出て歩こうとする動作のこと。

生まれる前から歩行訓練をしていることが確認されています。生後4~5ヶ月まで。

⑧緊張性頸反射
仰向けに眠っている時に頭を片方に向けると、向いた側の手足を伸ばし、もう片方を曲げる動作。生後4~5ヶ月で消失。

⑨ギャラン反射
脊柱の外側をこするとそちら側に身体を寄せる反射。お尻を振っているようにも見えます。生後5か月くらいでなくなります。
 
新生児にこれらすべての反射が正しく出るかどうかチェックすることで、脳障害などの異常を早期に発見できるのです。

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