クッシング現象とは【意外と知らない!?】

スポンサーリンク

d8d60c6ec179dd508a7ebfa0a52b55cb_s
みなさんは「クッシング現象」をご存じですか?クッシング現象とは、急激な頭蓋内圧亢進により血圧が上昇し、徐脈という心拍数の低下が見られることを言います。

頭蓋はかたい頭蓋骨でおおわれているため、頭蓋内の容積は限られています。そのため、脳組織や髄液などが増大すると、脳の中の圧が高くなります。この状態を頭蓋内圧亢進といいます。

しかし脳には、特定の部位が損傷を受けた場合に、残されたほかの領域が、その機能を引き継ぐ代償機能が備わっています。なので、初めのうちは頭蓋内の圧を高くする原因が加わっても、圧が高くならないように食い止めることはできます。

ただし、その代償機能さえも崩れると、頭蓋内は耐えきれなくなり圧が高くなるのです。

その結果、頭蓋内圧亢進によりクッシング現象が起こります。頭蓋内圧が亢進していると血液が通りにくくなり、血が足りないと感知されることによって交感神経が刺激され、全身の末梢血管が抵抗上昇するというメカニズムで、クッシング現象が起こるのです。頭蓋内圧が亢進する原因について、下記にて説明致します。

クッシング現象の原因


クッシング現象が起こるのは、頭蓋内圧が高くなるためであり、何かしらの原因があります。その原因となるものには、脳腫瘍、脳浮腫、水頭症があります。

脳腫瘍とは、頭蓋内のなかに腫瘍ができる病気です。脳浮腫とは、頭蓋内の病変にともなう脳の容積の増大です。

そして水頭症とは、脳脊髄液の通過障害による頭蓋内の髄液の増大です。これら以外にも、脳炎や脊髄炎、脳外傷、テントゲルニアが考えられます。


クッシング現象の症状


クッシング現象の主な症状は、収縮期血圧の上昇と脈圧の増大、緊張の強い徐脈です。クッシング現象には、急性症状と慢性症状があります。短時間のうちに急速に表れてくる場合が急性症状で、長い時間をかけて徐々に表れてくる場合が慢性症状です。

急性症状の場合は、生命の危機に関わるので危険です。急性症状の自覚症状としては、激しい頭痛や悪心、嘔吐があります。見た目にわかる症状としては、意識障害や瞳孔が開きっぱなしになる瞳孔不同があり、からだの片側のまひなどがあります。

慢性症状の自覚症状としては、早朝に起こる頭痛や目眩、消化器症状を伴わない悪心、噴水のような嘔吐やうっ血乳頭による視力障害があります。また、物が二重に見える複視が起こることもありますので日常生活に支障をきたします。

スポンサーリンク



クッシング現象の検査や診断について


クッシング現象が疑われる場合、CTやMRIによりまずは原因を追究します。その後、頭蓋内圧の測定をして確定診断へと進み、脳室内圧、硬膜下膣圧、硬膜外腔圧、脳組織圧などの頭蓋内圧モニタリングを行います。

また、眼底検査を行う場合もありますが、これは初期のうっ血乳頭が確認できないこともあり懸念されています。

クッシング現象が起きている場合でも、病院では単なる高血圧と診断される場合があります。

そのため、急にいつもと異なる高血圧状態になったときは、自分自身で注意する必要があります。

最終的には、自分の命は自分で守ることが1番なので、その気持ちを忘れずに持っておいてください。

治療方法

頭蓋内圧を下げる治療方法としては、脳腫瘍などの腫瘍の摘出などや、髄液の排除などの頭蓋内の占拠物を摘出することです。原因によって、治療方法も替えざるを得ません。

最近は、脳の温度を下げて、脳の働きの保護をはかる低体温療法が見直されています。

低体温療法とは、体温を下げ、頭蓋内圧の上昇を抑え、血流や酸素の不足から脳を保護する療法です。

近年では、脳の温度の測定が可能になってきており、からだ全身を冷やして脳の温度を維持する方法も取り入れられています。

ただし、低体低温療法後に体温を元に戻すときの管理が難しいので、低体温療法にはまだまだ課題が残っています。

スポンサーリンク



コメントを残す

サブコンテンツ