やっさ祭りはどこの祭り??
「やっさ祭り」と言えば、広島県三原市の「三原やっさ祭り」が1番有名ですが、三原だけではありません。
千葉県東金市の「東金やっさまつり」、神奈川県湯河原町の「湯河原やっさまつり」、それから群馬県みなかみ町「ヤッサ祭り」がございます。
同じ「やっさ祭り」という名前を持っていますが、それぞれの地域で開催されているものであり、もちろん同じお祭りではありません。
これらについて、特徴や由来を踏まえて説明していきたいと思います。
三原のやっさ祭り
三原やっさ祭りは、戦国武将の小早川隆景が三原城を築いたことを、城下町の人たちが喜び、お祝いに踊ったことから始まったと言われています。
「やっさやっさ」という声をかけながら踊るため、「やっさ踊り」と言われました。
それ以来、祝い事にはやっさ踊りが踊られるようになり、1976年に第1回目のやっさ祭りが開催されて、現在に至ります。
近年やっさ踊りは、新聞やテレビなどのマスメディアにも取り上げられ、広島県の代表的な民謡踊りになりつつあります。
東金のやっさまつり
このお祭りは、千葉県の東金駅前にある中央公園通りに設置されるメインステージを中心に、やっさ音頭を踊りながら行進します。
始まりは、東金青年会議所が木更津港まつりの「やっさいもっさい」のような市民祭りを作りたいということで、発端しました。
第1回目は1977年ですが、現在はYASSAフェスティバルとしてリニューアルされています。
名前がポップなことからわかりますが、伝統的なお祭りというより、新しい市民祭りという感じです。
湯河原やっさまつりとみなかみのヤッサ祭り
源頼朝の源氏復興のために、湯河原の領主「土肥次郎寛平」が領民の人身安定のために始めた「寛平踊り」が湯河原のやっさまつりの起源と言われています。
寛平は、鎌倉幕府成立以後、実力がかわれて広島県に派遣されました。
寛平の没後に、湯河原の町民の間で寛平を慕う声が高まりました。
そうして「三原やっさ」を取り入れた寛平踊りが、現在の「湯河原やっさ」として踊られるようになったそうです。
広島の「三原やっさ」 と湯河原のやっさ祭りは、寛平によって繋がっているみたいですね。
一方、みなかみのヤッサ祭りは、400年の伝統をもつ裸祭りです。
地元の男性陣がふんどしで、駆け回ります。
ヤッサは「アサ」というかけ声から、ヤッサ祭りと名付けられているそうです。
同じやっさ祭りでも、みなかみのヤッサ祭りは、また違った雰囲気のお祭りですね。
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